どーも、castom98です。
今回ご紹介いたします品は、長年頭を悩ませてきた珍品?
第2次新昭和30銭切手(秀山堂)のバラエティです。
恐らく、私の未使用切手のコレクションでは最もレアなものの一つ。
以前の記事で書きましたが、秀山堂30切手は銘版の書体によってS版とN版に分類されます。
N版はさらにN1・N2・N3版に分類されるのですが、N3版はルレットに着色が無いので一目で判別可能。
そして、長年判別に悩んできた品がこちら。
N3版? ルレット色抜け
この品は数十年前の大学時代、アプルーバルで入手した品。
しばらくその存在をコロッと失念しておりまして、わざわざ単片のルレット色抜け品を購入してしまいました。
上記の以前に書いた記事の通りN3版ならば大珍品なのですが、問題はN3版かどうか確認するすべがない事。
ルレット色抜けなのは明白ですが、N2版にもルレット着色の薄い品があるそうなのです。
五重塔三十銭切手のバイブル「五重塔三十銭切手の研究」にも、N1版とN2版のシート図は載ってるのですが、N3版のシート図はありません。
十年以上昔、存命中だった著名収集家の横矢仁先生に、ヤフーブログ上でN3版について質問したことがありました。
その時の答えが、「偉い先生(多分 大村公作氏)にお聞きしたところ、N3版はシートが1点、銘版付ブロックは数点のみ残存とのこと。もしN3版の銘版ブロックだったら5万円で買います!」との返事。
その時に画像データを送らなかったのが悔やまれますが・・・
それでは上記のN3版?がN1・N2版と違うのか検証してみましょう。
N1版 46番切手 3の右下に点
N1版の特徴に46番切手の3の右下に点がありますが、上記のN3版?にはありません。
N2版 46番切手 塔の左側の宝鐸欠け
N2版は46番切手の塔左側の宝鐸(ベル)が全て欠けてますが、N3版?には付いています。
以上から分る通り、問題のN3版?はN1・N2版の特徴とは違ってます。
なぜN3版が貴重なのかというと、N3版は郵便局ではほとんど販売されず、当時頻繁に開催されていた切手展等で販売されていたからだそうです。
昔から貴重だという認識はあったようで、私がアプルーバルで購入した際も他の秀山堂銘版付4枚ブロックが1500~2000円くらいだったのに対し、N3版?ペアは3000円。
2枚だけなのに高いなぁ~と思いながら購入したのですが、今となっては大金星!
あの時見送ってたら・・・と思うと、ゾッとしますわ・・・(汗
N1版 N2版 N3版?
N1~N3版まで並べてみました。
銘版付きでN1~N3版?まで揃った姿はなかなか壮観。
確証はありませんが、N3版だと信じて大切にしたいと思います。