どーも、castom98です。
最近の収集ペースは遅々として進みませんが、その中でもキーとなるアイテムは何とか入手出来ています。
これまで掘り出し物(当社比 を紹介して参りましたが、今回のブツは目の肥えた諸兄方にも認めてもらえる一品だと思っております。
先日、ネットオークションで戦前戦後のエンタイアロットの出物がありました。
誰も入札せず、スタート値で落札。
一通当たりワンコイン以下の出費でした。
その中に混じっていたのが、以下の目打有り塔30銭切手の一枚貼り使用例です!
右書き五重塔30銭 目打13×13.5 名古屋東 昭和22年2月25日?
五重塔30銭(目打有)の適正使用例。
当時は書状料金が30銭で、五重塔30銭切手が用いられましたが、そのほとんどは目打ち無しの切手。
目打ち有30銭切手は発行が遅かったため、その使用例は極めて希少です。
以下に切手と料金の時系列を示します。
昭和21年7月25日 書状料金30銭に改正
昭和21年8月10日 目打ち無し30銭切手発行
昭和21年9月26日 秀山堂30銭切手発行
昭和21年10月~ 目打ち有(単線12)発行
昭和22年2月初旬 目打ち有(櫛型13×13.5)発行 今回の品
昭和22年2月12日 目打ち有(国名左書き)発行
昭和22年2月21日 目打ち有(分割12×12.5)発行
昭和22年4月1日 書状料金1円20銭に改正
というところで、目打ち有切手の使用期間が極端に短いのがお分かりいただけると思います。
特に適応期間が2か月以下の櫛型・左書き・分割の使用例はほとんど見かけず、カタログ値も高値となっております。
その中でも王様は左書き30銭一枚貼りなのですが、今回入手した櫛型30銭一枚貼りもなかなかのモノだと自負しております。
入手難易度だと
難 易
左書30銭≧分割30銭>>櫛型30銭……単線12……秀山堂……目打無
くらいの感覚でしょうか?
目打無し貼り書状はしょっちゅうネットで見かけますが、秀山堂は月イチくらい、単線12は年に数度、それ以外はほぼ見かけません。
今回のロットは出品時に目打有13×13.5と明記されていたので、見つけた瞬間脊髄反射で入札!
以後、落札まで落ち着かない日々を過ごしましたが、最後まで入札は無し。
まぁ、ありがたく頂きました。
消印はこの時期としては鮮明な部類。
最後の日にちが薄いですが、20日以降なのはほぼ確実で櫛型切手の発行日とも整合性が取れます。
切手がオフセンターなのが残念ですが、この使用例でそんな贅沢なこと言ってる余裕はありません!
それと、この塔30銭切手、紙質が白紙のように見えます。
基準がハッキリしないので断定できませんが、白紙の方が希少なので白紙だったらいいなぁ・・・
また、残念なのが開封の仕方で、上部がガタガタ。
こんな場合、右辺を切りそろえた方が良いのが、そのままがいいのか・・・?
私は切手展には出品しない人なのですが、出品される方はこんな場合どう対処しておられるのか、御意見をお聞かせください。
・・・まぁ、一生に何度も無い幸運でしたので、しばらくは反動に用心したいと思います(笑