カステラくんたちと和歌山県の高野山に来ています。
 
といっても、目的地は町石道。
 
こちらは高野山の山中での1枚カメラ
 
カステラくんたちは四十八町石の前に座っています。
下部に刻まれているのは、寄進した人の名前、藤原氏女(ふじわらうじのにょ)でしょうか。
 
この町石ですが、例えば、正和2年(1313)参詣した後宇多法皇は「一本ごとに立ち止まられ、その一つ一つ丁寧に拝される。それで御幸はことのほか遅々としてしまった」様子が山陰さんの本に出てきます。
 
法皇が1本ずつお詣りしたという、まさにその町石を前にして、なにか感慨深いものもありましたおねがい
 
そういえば、町石については、高野山のいわゆる「高野七口」の参詣道のうち、「大門口」のメインルートには、「町石(ちょういし)」と呼ばれる石の卒塔婆が、麓の慈尊院から伽藍まで1町ごとに180本、さらに根本大塔から奥の院へ36本建てられています。
 
その本数は、両界曼荼羅のうち、胎蔵界の仏を表す梵字を刻んだ180本と、金剛界の36本なのだそうです。
 
鎌倉時代に鎌倉幕府を中心とした支援で、石造りの卒塔婆に作り替えられて、弘安8年(1285)に落成供養の法会が行われ、例えば、百五十九町石には幕府の有力者・安達泰盛の名が刻まれていました 。
 
それにしても、町石道を歩くのはなかなかハードでしたねぇ。
体中が筋肉痛です…。
 
2021年10月 和歌山県高野町
 EF24-70mm F4L IS USM