台本を読む時、
自分の台詞ばかり読み込んでしまうことってありませんか?
たまに、自分の台詞にだけ蛍光ペンを引いている人を見かけることがありますが、
これは私は絶対にオススメしません。
何故なら、ペンを引いてしまうことで更に自分の台詞しか見なくなってしまうからです。
覚えるために引く人もいるかもしれませんが、ペンを引いた状態で覚えることもオススメしません。
台本というのは、
役作りのためのヒントがたくさん散らばっています。
例えば、自分が出ていないシーンで別の役の人が自分の役について
「あの人はこういう人だからね~」
と話す台詞があれば、それが肉付けになりますよね。
国語のテストによくありますが、
自分の台詞の中にある「それ」を指す言葉が相手の台詞にあるのなら
そこでリアクションすることによって、より自分の台詞が説得力のあるものになる。
役作りの仕方が分からない(どんな役か分からない)のなら、台本をくまなく読んでみてください。
その人物が描かれているのは、自分の台詞の中だけとは限らないのですから
それが出来たら、今度は台本には書かれていないところにまで想像を働かせてみる。
台本にない設定を作ることだって出来るんです。
親子の役であれば同じ癖を作ってみたり
小さい頃の古傷が痛む、という芝居を入れてみたり。
ちゃんと意味があるのなら、いくらでも付け足すことは出来ます。
そうやって一人一人がどんどん深く役を作っていくことで、
作品全体が深いものになるのです(^^)
次回も、これに関連したお話をします♪