全然ちがうもんだ、意外に。
すてきなものがみえていたのに。
あっつい・・・。
それは数字の羅列、元素記号の計算式。
駆けては巡る、情報の海流。
そう、みえてないの。
わたしたちを隔てるモノ。それはあまりにとおく。
ふりむいてもはるか後方にぽつりとみえるのみ。
「ねえ」って呼んだら、あなたはかすかに手を振ったような。
うわ、なつかしい。
この言葉を理解してるのかな。
たぶん理解してないだろうな。
煙草の香りがしない。ざんねん。
わたしは、どこまでもあるく。
アイスティーのこおりを砕いて床に撒こう。
溶けずに残ったものをつまんでひろってあげる。
透かしてみるとそれはどんな雪の結晶よりも、
街の景色を鮮明に映し出して見せてくれるから。
六弦さん。六弦さん。
貴方の最期の周波数、何Hzだったっけ?
もういちど声を聴きたいの。
リピート、繰り返してもいいかしら?
あなたが野外で叫んだ徒然草は、こうして光の格子に閉じ込められ、
今でも眼にする事ができるんです。すごいでしょ。
・・・ねえ、聞こえますか?
あ、レコードの方が良かったですか?
「ElectroClash」