こんにちは

東京世田谷にてカサンドラさんの自助会を開催している看護職ボランティア団体です。


今日のタイトルは

【病気の相談はできない】です



カサンドラさんたち

日々の生活で違和感を覚えます


何でこんな話しもできないのか


会話のキャッチボールができないのか



例えば家族以外の誰かに相談するとします

【忙しいからじゃないの?】

【うちもそんな感じよ】


カサンドラさんは、


いや、うちと同じで

こんなに笑顔で家族の話ができるはずがない

そう思います



残念だけど、

カサンドラ家の状況を

詳しく聞いてもくれないまま、こ

のような回答をする人が非常に多い



みんなそうなのかな

私の我慢が足りないのかな

私の言い方が悪いのかな


カサンドラさんは悶々と

自問自答し

自分を責めます



決定的な出来事が起きた時には

すでにカサンドラさんは

ずいぶん心身の崩壊した状態にあって


そこから以前の状態まで回復するには

道のりが遠いことも少なくない



早くに気づくこと

回復に向けて活動すること

これはすごく大事



その一つとして

自助会をご活用ください

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あるカサンドラさんの話です

夫が発達障がいだと思います


私が何か話かけても

答えがとんちんかん


私の話す意味が

わからないんだと思います


と、いうと私がマウントをとっているように思われるのですが、話の解釈が独特なんだと思います。



そして、

私がなぜこの話をするのか

わかってないんだと思います



こうやって書くと、謎解きをしながら話をしているように思うかもしれませんが、生活の中でする会話って、相手が何を考えて、何を答えてほしくて話しているか、ある程度考えながら聞いているように思います。


特に家族の場合、普段生活しているなかで、ある程度は阿吽の呼吸で話が通じることも増えていたりもするじゃないですか。


でも、うちの夫にはそれがありません


何年たっても、関係は変わりません。

毎回同じやりとりから始まります


人によると【新鮮でいいね】と言われますが

そんな生易しいものではありません


必要な会話も長々説明が必要で

簡単な意志疎通もままなりません


私は心理の専門家ではないので、

そんなことを考えて生活したことは一度もありませんでした。


でも、夫をみて初めて知りました


夫は、全く何も考えてなくて

一方的に話をするし

私に対する見方も独特すぎて

驚くほどです



私に対してその話をすることで

私がどう思うか、

何をツラいと思っているのかなんて

眼中にないんです


私が一番驚いたのは

子どもの病気の時でした


初めての子どもが

まだ一歳に満たない時


夕方から高熱をだしました

機嫌が悪く、ミルクは飲まない

ずっと泣いていました

私は育休中でした


20時、夫が仕事から帰宅したので

子どもの病気のことを話ました


熱が何時からでていて

ぐったりしてるのに

ずっと泣いてて

ミルクを飲まない

熱はどんどん上がってくる

すごく心配だと伝えました




私【病院に行った方がいいかな?】と

夫に相談しました



何も言わずに聞いていた夫

口を開いてでてきた言葉は

【小児科医じゃないからわからない】



夫【俺の飯は?】

私【それどころじゃなくて】


食事に並々ならぬ執着があって

食事が用意されてないと

いつもキレる夫


まさか子どもの病気の時くらい許してくれるよね、なんて思ったら大間違い


ふてくされて自室に入ってしまいました


私【えっ?子どものことは?】

夫【だから、小児科医じゃないからわからないって言ってるだろ】



え?それだけ?

子どもは大丈夫なのかとか、心配しないの?

熱は何度かとか、夜でも行ける病院探したりして、期待した自分がバカだった。


夫は、明日も仕事があるのに飯がないなんてと

ぶつくさ言われ

病気をうつされると嫌だからと

子どもに近づきもしませんでした


私は心配なのと、子どもがずっとぐずぐずいっていたので、一睡もできないまま朝をむかえました。


夫【子どもは?】

私【全然寝なかった。熱が高いの】

夫【朝飯は?】

私【用意できなかった】


夫、じゃあ仕事いくわと

さっさと仕事に行ってしまいました。 



私は疲れと心配と

夫とのやり取りで

心身共にひどくダメージを受けてしまい

涙が止まりません


そんな中でも

子どもがギャーギャー泣くので

私が泣いてばかりもいられません



今日受診できる病院を調べて

病院に連れていき

薬をもらって看病しました


夫の顔はもう見たくありませんでした


2日たった後

ようやく熱が下がり

普段に近い生活に


夫は何事もなかったかのように接してきます

私【私は幻をみていたのか。子どものことでいっぱいいっぱいだったから、ものの見方がおかしくなってたのか?】

と思えるほどでした



それからしばらくたったあと

今度は子どもが吐く、下痢の風邪になりました

噴水のように、そこかしこで吐きます

小さいから動き回るし、

家の中がぐちゃぐちゃです



夫が帰宅して

私【夕方前からずっと吐いてて】と夫に言うと

夫【小児科医じゃないから】と不機嫌に



このページの何行か前と同じやりとりでした


あー、駄目だ

私はどうしたらいいんだろう


結婚の時に

【病める時も健やかなる時も】と約束したよねと。この先、病気の相談ができなくて、私はどうしたらいいんだろう。


悶々とする生活でした



その後も

大人として判断が必要な時には

なんやかんやと言い訳をして

びっくり発言の連発


もう疲れました

あきらめました

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あるカサンドラさんの話でした


発達障がい特性のある方は

イレギュラー対応が難しいといいますが


病気のときくらい・・・

というのがカサンドラさんのせめてもの願いだったりします


同じ思いを抱えている方はいませんか


自助会は傷をなめあう会ではなく

話す行為、話を聞くことにより

自分をみつめ、見直し、他者の生活からヒントを得たりしますし

何よりも【そうだったの。大変だったね。】という共感を得られることが心の安寧につながります。



一人で悩んでいる方がいたら、

自助会をご活用ください