こんにちは
世田谷にてカサンドラの自助会を開催する

看護職ボランティア団体です




6月から
【育児シリーズ】を書いてきましたが

パッタリ手が止まりました

     

ちょっと寄り道をしたいと思います




今日のタイトルは
【いま、なぜ、その話?①】です



発達障がい特性をもつ方と

一緒に過ごしていると


コミュニケーションの難しさに遭遇します



これは、もう
色んなところで知られてます


でもね


よくいる
話の通じない人

とはちょっと別物のようです



あるカサンドラさんのお話です
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夫とはずっと意志疎通がはかれません


ですが

通じる時もあったり


極端に何も通じなかったり


話し合いができる話題と

そうでないもの


時間によってできる時と

できない時もある


子どもの

教育の話題は全くできない

旅行や細かなプランの話はまず無理



でも

たまに話が通じる


なんで話が通じるのか


気分なのか

話し方なのか

その場の雰囲気なのか

何なのか


彼は仕事はできている

なんで家の中では話が通じない


なんで?


なんでなの?



色んな状況を分析して

自分の対応が悪かったのかと反省して



でも遅々として

日常が改善できないことに

カサンドラさんは

疲れはてていました



自分がやらなきゃいけないことが

多すぎる




結婚10年を過ぎた頃



色んなことに

疲れきってしまった


夫との対応を検討する力もなく

分析も停滞して



どうでもいいやとあきらめて

また何年も過ぎていって



結果20年近く

晴れない毎日でした


更年期にさしかかる頃に

どうにも疲れはて

何もする意欲がなくなって

動く元気がなくなって



横になっている日が増え


悲しくて涙がでてくるし

家事をやるのがやっとだった



その状況を

夫に伝えた



それで?


何で俺に言うの?


それって病院だろと一言



病状を聞くこともなく

心配することもなく


めんどくさそうに言うだけでした



いつもなら

ここで部屋から逃げるように

出ていくのに



その日はなぜか部屋に留まっていて

なんかソワソワしてる



【口ではそう言ってても心配しているのか?】

と私(カサンドラさん)が思っていたところ



しばらく沈黙


そのあとで


場違いなニヤニヤした表情て


【いやぁ】という一言から始まり



今日さぁ

自分の趣味のための道具を

買おうと思ってるんだけどねーーーと

前のは古くなっちゃってさぁーーー



子どもがおねだりをするような感じで

話してくる



なんだ、そんな話か

とカサンドラさんは思う

自分のことを心配してくれたわけではなかった


怒りたい気持ちや

悲しい気持ちを押し殺して



私はそんな話を聞く元気もない

と伝えると



なんだよせっかく相談したのに!(怒)

ムッとして車で出かけてしまう



いつものパターン

なんで私が怒られるんだろう



ん?なんか変だよね


まず、話を始めたのは私

体調が悪いと言ったはず

ソファーで横になってた


それなのに


大丈夫?

病院に連れていこうか?


夫から

そんな話は皆無である



なぜ、自分の買い物の話をするのか

しかも生活に必要のないものだ

体調の悪い私になんで?

他に話すべきことがあるんじゃないか


                                                               

夫がその話をいまするのか

私にはわからなかった



そして、話した後に怒ったことも

私にはわからなかった



でも

うちではいつものこと



体調が悪くなるたびに

話をしたいと思っても



いつも

こんなやりとり



この話のやりとり

どうしたら改善できるか


考えても 考えても

私にはわからなかった


いま、何でその話をするんだろう?

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あるカサンドラさんの話です



くだらない笑い話や
テレビの話
自分の好きな話

そんな話にはのってくる

深刻な話
大切な決定をしなくてはいけない話
カサンドラさんにとって大事な話は
聞いてもらったことがない
会話が成立したことがない


そういうカサンドラさんは
多数います


話ができない苦しみは
経験したことがない人には
わかりづらいものです


一人で抱えないでください

どうぞ自助会をご活用ください