東京世田谷にてカサンドラの自助会を開催する看護職ボランティア団体です



毎月自助会を開催しています

場所は、三軒茶屋男女共同参画センターらぷらすです。少人数のアットホームな会です。


初めての方が6~7割くらい。毎回ご参加いただく方の顔ぶれは変わるので、会によっては涙で語り合いをすることもあれば、笑って語る時もあり、しっとり語る時もありです。



さて本日のテーマは

カサンドラさんを困らせてしまう

発達障がいの特性の一つに

【記憶か書き換えられる】があります

これを本日のテーマに取り上げました




人は、誰しも自分の都合のいいように

解釈する傾向にあります



発達障がいの特性をもつ方には

しばしば【記憶の書き換え】が起きるようです



しかも、特に自分の都合の悪いことについては

相手に罪をなすりつける形での

【他罰的な解釈】に

書き換えられてしまうようで

そのことに困るカサンドラさんが一定数いらっしゃいます



夫婦やカップルの悩みの場合、

その場に別の人間がいないので

事実を知るのはその二人のみ



二人しか知らないわけですから



記憶が都合よく書き換えられてしまうと

それが真実であろうとなかろうと

他人は判断できません


真実はカサンドラさんのみが知ることになりますが、一度別の情報が入ってしまうと、それを訂正するのは難しい。




訂正したところで



カサンドラさんの方が

【虚言癖(うそつき癖)】

【悲劇のヒロイン願望】

【相手をおとしめる悪いヤツ】



みたいな言われ方や

印象をもたれてしまいます



さて。どんな記憶が書き換えられるかというと

自分に都合の悪いことを相手のせいにすることが多いようです



そして

カサンドラさんが言ったこと

カサンドラさんがやったことなのに

他者から【好評価】を受けるようなことは

【自分のお手柄】として人に語ります



結果、自分の評価が上がるのを満更でもない顔、つまりどや顔で語るわけです




そのどや顔を見ている

カサンドラさんもツラいですが

後から他の人に聞かされた時の

なんともいえないもどかしさ




その場にいないから

否定することも

釈明することもできない



後から否定しても



周りは相手がやったことと思ってるから

【夫(妻)を非難するヤツ】

のように見られて

カサンドラさんの評価の方が下がります




そんなことは

相手にしなくていいんじゃない?

と思うかもしれませんが



他人に対してだけ語るわけではなく

自分の家族にも【いい人アピール】しますし



喧嘩をしても

原因を作ったのは自分なのに

なぜか

カサンドラさんのせいにされたり


忘れものや

ウッカリが多いのも

なぜかカサンドラさんのせいになっている


誰にどこまで話したかわからないので


ある時、全然知らない人から

悪人をみる目でみられることもあったり

非情な人と見らたり

夫をないがしろにする妻のようにみられたり

悪妻と語られたり



現実の自分とは全く違う印象をもたれて

やるせない思いをすることがあります



他人は、警察や弁護士ではないので

真実よりも見た目や話し方、印象で判断するから、本当のことを話したところで・・・てなことも意外と多いんです


それに

悪妻や非情な夫の話って

うわさネタとしては面白いのか

皆さん印象が強く残るんでしょうね


一度ついたイメージは払拭するのも難しいです

芸能人の報道をみていると

そんなこともよくありますよね




こんな経験しているカサンドラさん

いませんか




記憶が書き換えられて

他人に吹聴する人がいても

大らかな目で見られればいいですが

それはなかなか難しいですよね



発達障がい特性は、

個人差が大きいので個別事案も多いのですが

困りごとの本質には共通したことも多く

共感できることが多いと思います

どうぞ自助会をご活用ください



ご参加にあたっては

参加費は1000円いただいていますが

追加費用はありません。


いただいた参加費は運営のため有効に

使わせていただいています