東京世田谷にて
カサンドラの自助会を開催する
看護職ボランティア団体
@ and me nursing の
カサンドラチームです
今日の表題は
【うちの親はそんなことやってない】です
発達障がいの特性は
親由来の方もいらっしゃいますが
それは全ての方に
当てはまるわけではありません
今日はそれに関連した
あるカサンドラさんの話です
出会った当初
変わった人だなあと思っていました
約束の時間を守らない
忘れものが多い
肝心のところで頼りにならない
【そこでキレる?】
不思議なタイミングでキレる
機嫌が悪くなったり
カサンドラさんの友達に会っても
その場に適した対応ができない
誰にでも
多少変わったところはあるし
甘やかされて育ったからかな
勉強しかしてこなかったから?
髙偏差値の大学だったから
少々個性的すぎる人なのかなと思いつつ
違和感が続いた
友達や家族には何度も相談した
【結婚したら変わるんじゃない?】
【一緒に暮らせば変わるんじゃない?】
【まだ若いからよ】
【心配しすぎ】
不安要素はあったけど
なんとなく
だらだら付き合っていて
安定した職業だったのもあり
結婚することになった
でも
漠然とした不安はずっと続いた
そのうち
妊娠し子どもが生まれた
赤ちゃんに対して
夫は気持ち悪いくらいの
赤ちゃん言葉
子どもが少し大きくなると
急に亭主関白な親父みたいに
偉そうな態度
【お前ら○○しろ】的な感じ
【あれやれ】
【これやれ】
カサンドラさんなら見ると
昭和じゃあるまいし
何言ってんの?
呆れていました
子どもがいたずらをすると
殴りかからんばかりの激怒
家族で歩く時は
自分が常に先頭
妻には【3歩下がって歩け】と
言わんばかりの態度
義父にそっくりな態度
そして
私には義母と同じを要求してくる
子どもがいたずらをした
カサンドラさんは注意した
その場には夫がいたので
妻【パパからも注意して】と頼むと
夫【俺はそんなことしたことないからわからない】
妻【??】
子どもが小学生になった
子どもの宿題の丸つけ、
音読の確認、
学校の準備は親と一緒にやる学校だった
休みで携帯ばかりいじる夫
基本、休みはお気に入りのソファで自分の好きなことばかりやっている
妻【子どもの宿題みて】と夫に頼む
夫【俺は親にそんなことをやってもらったことはない】
妻【今は親がやるの】
夫【じゃあお前がやれば】
夫【俺は親にそんなことをやってもらったことはない】
妻【私もやってもらったことはない】
妻【いまは親がやるの】
同じやり取りの繰り返し。平行線。
理由は【親にやってもらってない】の一点張り
平行線だし
理由も変だし
これ以上の会話もない
仕方なく
カサンドラさんがやることになった
このくだりは
これからも色んな場面で続く
妻【私はちょっと忙しいから、子どもと公園に行ってきて】
夫【俺は親にそんなことをやってもらったことはない】
妻【私、熱がある。子どもの朝ごはんあげてくれる?】
夫【俺の親はそんなことしなかった。子どもが自分で準備すればいい】
まだ子どもは保育園児だ
共働きのカサンドラ家
重いアレルギーの子どものため
お弁当持参で行っている
妻【子どものお弁当を作るのが大変なの】
妻【朝の家事の何かを分担ほしい】
夫【じゃあお弁当やめればいい】
夫【弁当はコンビニのものを詰めれはいい】
夫【俺の親は弁当なんか作ったことない】
親にやってもらったこと以外
やるつもりがないようだ
それに聞けば聞くほど
彼の親は
【何も子どもにやらない親】だったみたい
3才未満の小さな頃の記憶はないはず
親は何かやってたはずと
カサンドラさんは反撃するが
夫【うちの親は妹や弟にもやってなかった】
いやいや
時代が違うでしょ
家庭環境も違うでしょ
カサンドラさんが反撃
夫は同じセリフを繰り返す
違和感はこの後も続き
対処方法がわからず手詰まり
全てカサンドラさんがする羽目に
家庭内の仕事負荷に陥り
体重は減少、気力も減少し
どんどんカサンドラになっていった
ーーーーーーーーーーーーーー
発達障がいの特性に
話し合いができない
コミュニケーションが難しい
こだわりが強い
というのがありますが
【自分の親像】を崩すことができず
コミュニケーションが難しいことも
あるようです
思い込みが激しくて
話し合いができないということでしょうか
このケース
カサンドラさんが【いい人】
夫が【悪い人】という形で
紹介しているわけてはありません
カサンドラさんも
発達障がい特性をもつ方も
うまく関係性を築く方略を
みんなで考えたい
また
発達障がい児が今も、将来的にも
同じ思いで苦労しないよう
対策を考えていきたいと思っています
カサンドラの自助会
次回は4月21日(日)です