世田谷区で
カサンドラの自助会を主催している
看護職ボランティア団体です
本日のテーマは、
以前の自助会で
カサンドラさんから語られたエピソードです。
悪意がなければ
何を言っても、何をやっても
いいんでしょうか
そう語るあるカサンドラさん、
義両親とパートナーに
発達障がいの特性がある方でした
ADHD、ASD傾向もどちらもあり
特に多動、衝動性が強いといいます
思いついたことがすぐ口からでてきます
当然、その中には
聞きたくもない言葉が含まれます
妊娠している時
もうすぐ出産を控えた時でした
電話でしょっちゅう
【まだなの?まだなの?】
と連日連夜連絡がきて応対が大変だったから
夫と一緒に
義理の両親のところに顔を見せに行きました
玄関のチャイムをならし
義理の両親の住むお宅に入るなり
義理の親が【大笑い】
大爆笑です
【お相撲さんみたい。笑える】
【高齢出産って、ホント大変う】
【若い妊婦じゃないとなんか見ていて気の毒】
まぁ、出るわ出るわ。
私のことをみて大爆笑です
その後も折に触れて大爆笑です
あまりに驚き、言葉を失いました。
もっと驚くのは
大爆笑している両親をみて
心から楽しそうにしている夫
【そうだよね】と同意までしてる
話す言葉も見つかりません
帰りの車の中で夫は
【いゃあ、両親が楽しそうで良かった】
と嬉しそうに語ります
は?何を言ってるんだ?
私は十分傷ついた
と思ったけど
その心の声は口からでてきませんでした
人の妊婦姿をネタにずっと笑ってて
何が楽しかったんだろう
義理の両親の対応にも、
夫の対応にも
心から傷つきました
でも
こんなひどい言葉をかけられても
ひどい言葉に
慣れてきている自分に驚きました
彼らはひどいことを言った後に
必ず言うことがあって
【私達は悪意がない
だって事実を言ってるんだもん。
裏でこそこそ話したりしないからね!
その点は安心してね!】
悪意がない??
だったら何を言ってもいいのか?
反論したところで
3対1で負けてしまう
何を言っても通じない
義理の両親に会った後
いつもモヤモヤしながら帰途につく
これは結婚以来ずっとだ
言いたいことをずけずけ言う
結婚した当初は
ひどいこと言われたと夫に対して
不満を言っていたが
【うちでは普通のこと】
【何が不満なの?】
だって失礼じゃない!!と反論しても
全く通じない
あ、そっか
【悪意がなければ】
何を言っても許されるそういつ方針だった
あ、ぁ、
この人達に何を言っても通じないんだ
この心の中でのやりとりを
一人で何回も繰り返してきた
すごく嫌なんだけど
毎回、毎回のことなので
ストレスとして感じないように、
自分をコントロールしてきていることに
気づかされる
次第に
失礼なことを言われても
笑って過ごすように・・・
私の家ては
こんなことが連続しておきるので
いちいち反応していたら
身が持たない
でも自分の満たされない思いは
心の中でずっとくすぶっていて
カサンドラになったんだと思いますと
そのかたは語られました
嫌なことは嫌だと言ってもいいはず
でも
それが通じない環境におかれると
感覚が揺さぶられ
我慢できる方だと
衝突よりも耐えることを選択してしまうのかもしれません
涙を流したことも
幾度となくあったかもしれません
怒ってたこともあったかもしれません
【全く通じない】環境におかれた時
その場から逃げられない時
抵抗はするかもしれませんが
我慢を選択する方がいてもおかしくありません
カサンドラさん
心にたまった我慢の数々
たくさんあるんじゃないですか
話すだけでなく
何かにかくことでも
心が楽になることもあります
一番ツラい時は
行動することもできないかもしれませんが
自分を大切に
心とカラダの健康を一番に考えてくださいね