東京世田谷三軒茶屋にて

カサンドラの自助会に開催してます

看護職ボランティア団体

@ and .me .nursing 代表です


次回

カサンドラの自助会

【カサンドラピア・トーク】は

9月10日午前です。




今日は芸人さんの話が長々ありますが、

これもカサンドラさんについて考えた話です。



いつもながら、長いかもしれませんがお付き合いください。

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日曜日、見てないのにつけっぱなしになっていたテレビに何気なく見てみたら、林先生の番組にお笑い芸人さんの【博多華丸・大吉】さんがでていました。



私は、このお二人、テレビの中からでも伝わっくる仲の良さ。



なんか好感のもてる芸人さんだなと思っていました。



元々福岡で活躍していた芸人さんということは知ってましたし、東京に進出してきてなかなか売れなかったということは知ってました。



いつのまにか、大活躍されていて、いまやNHK の司会をするまでになっている有名な方ですよね。



その番組でも、

お二人がなかなか売れなかった話とか、色々やっていたのですが、私の一番気になったのは、売れるようになったきっかの話のところです。



二人で漫才をする場合、


【ツッコミ】

【ぼけ】


のどちらかを担当する。




華丸さんがツッコミ、

大吉さんは【ぼけ】担当。



でも、その【ぼけ】方が今一つしっくりこない。うまくいかない。



大阪のような激しいぼけもなんか違う。



大吉さんは、自分の【ぼけ】のスタイルが決まらす悶々とされていたそう。



色んな芸人さんの漫才をみて勉強されたそう。



これだ! と思った【ぼけ】の方法が、




【なだめる】というスタイル。



私は、そんなボケは今まで聞いたことがありませんでした。


ツッコミ担当の華丸さんが、

色々勝手なことをバンバン、バンバン暴走してくる。それを大吉さんが、【何を言ってるの大吉さん、まぁまぁ】といってなだめる。

そのなだめるやりとりで笑いをとるというのです。



なだめるだけで笑いがとれる?



不思議な感じがしますが、

その後、番組でお二人の漫才を流していましたが、確かに【なだめて】笑わせていました。



そこからが、お二人の大躍進の始まりで、今でもそのスタイルでやられているそう。




そこでふと



あるカサンドラさんの話を思い出した。



夫の特性に悩むカサンドラさんだ。



そのカサンドラさんは、こう話していた。



私は、すごく悩んでいるんです。夫に振り回されてばかり。疲れて、病気になって、もうやっていけないところまできました、と語ります。



でも、私が夫との相談を周囲にすると【笑い話にしか聞こえない】とか、私たち夫婦を見ているとホント笑えて楽しいご夫婦ですね、と皆さん大爆笑されるんです。と話される。まともにとりあってもらえない。



悲しいことに、カサンドラさんがカウンセリングに行った時、心理士さんにも【笑い話のようですね】と、一笑されたと言ってました。



極限まできて、真剣な話をしているのにも関わらず、心理士さんにまで、そう言われ心底悲しくなったと言ってました。



言動が暴走してしまう特性のパートナーをお持ちの方だと、思いつくままにしゃべるから、傍らで見てる方は冷や冷やしっぱなし。




それに、きっとカサンドラに対しても、言動が暴走するし、暴走タイプだと、話し合いは難しいし、真剣な話は特に難しいだろうなと、私には容易に想像がつきました。



なんでカサンドラさんが、悩んで相談しているのに、他の人には笑い話に聞こえるんだろう??私には不思議でした。



それって失礼じゃない?と、心の中で怒りの感情すら芽生えていました。




いやいやまてよ、

この博多華丸・大吉の話を聴いて、そういうことか。と合点がいきました。



【何をいってるの、あなたそうじゃないでしょ】と妻が横から心配して常に相づちを入れると、その姿は、博多華丸・大吉のような漫才が成立することになるわけです。




私はそのカサンドラさんの話しか聴いていなかったから、悩んでいるお話をしているのに、理解してくれない、しかも大爆笑ってすごい失礼な話だな。と思っていましたが、




暴走しがち、奇想天外な発言や行動のADHD 傾向の方だと、漫才の絶妙なツッコミに聞こえる。


そして、、カサンドラさんがなだめるボケ担当。



ひどい話だと思いますが、

【笑える話】になるのは、そういうところからなのか、と。


納得したくないけど、周囲が笑うという謎な行動の理由が全くわからなかったので、なんとなくわかった気がしました。




博多華丸・大吉さんは、【なだめるボケ】で成功されたけど、カサンドラさんは、笑わせたくて話しているわけではありません。



カサンドラさんの意図した形で、周りの人が真剣に話を聴いてくれるといいなと心からそう思いました。