こんにちは。

東京世田谷区にてカサンドラの自助会を開催している看護職ボランティア団体です。


来月で世田谷区にて自助会を初めて1年になります。カサンドラにならないことが一番なのですが、徐々に参加する人数が増えてきているのが気になるところです。


さて今日は

【カサンドラさんが病気の時の奇妙な行動】です。子どものいるカサンドラ家の夫さんの謎な行動をお話します。


カサンドラ家では、この手の会話が毎日いくつも繰り広げられています。このひとつのエピソードだけではないということを念頭にお読みください。


発達障がいの方には少々ツライかもしれませんが、私どもの団体は非難するために会を開いているのではなく、共存できる方法を探していきたいと考えています。


少し長くなりますが、お付き合いください。

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中年期を少し越えたお年頃のカサンドラさんでした。子どもが2人、もう中高生。

手がかからなくなり、がむしゃらにワンオペ育児をやってきて、やっと一息ついた時に、自分がカサンドラだと気づきました。


おかしいとはずっと思ってきた。

でも、誰に話しても【そんな人は沢山いる。大げさに言いすぎ】【考えすぎ】【うちもそうよ】と周囲の理解は得られない。


よく言われて一番イヤなセリフは【あなたができすぎちゃうから、何もしない夫になったのよ】。別にやり過ぎたくてやってるわけじゃないのに(涙)



体調をくずした時、医者に体調不良の原因について、カサンドラだからかもしれないと訴えた。


医師は、あなた夫は発達障がいかもしれないけど、【本人(夫)が変わろうとしない限り無理】【あなたが変わらないと】【ツライなら離婚するという選択も】と最後通告をもらう感じ。


医者に言わなきゃよかった、と

相談しなければ、医者からの無理解な台詞も聞かずに済んだのに。と後悔した。


まだ子どもが幼児の頃でした


カサンドラさんがインフルエンザになると

夫は、

「どんな症状?」

「熱はあるの?」

「元気そうに見えるけど」


夫「そうか・・・・」と深刻な表情

そしてくるっと背中を向け他の部屋に


あれ?どこに行ったのかな?

と思いつつも

子どもからトイレ!と声がかかり急ぎその場へ



子どもがいる家庭の場合

病気だろうが、なんだろうが、

母親は休めない


・・・夫の手助けが得られない場合は特にだ


さすがに体はしんどいし

子どもにうつしたくないから

休みの日くらい手伝ってもらおうと

夫に助けを求め探したところ


なんと!いなくなっていた!


悲しいやら怒りやら

体がしんどくて

思考がおかしくなっているなか

とりあえず夫を電話で呼び出した


夫は電話にでるなり

【僕のことは心配しなくていいから】

と優しい口調で話す


君が大変なのに、僕の世話はしなくていいからねと優しく話す


【何言ってんの。こんな時くらい子どもの世話をしてよ】

珍しくカサンドラさんは声を荒げた



夫はすでに電話越しに逆ギレ状態

鼻息が荒く

どなられるんじゃなかってくらいに

ヒートアップしてた

【優しく言ってやったのに!!!お前の病気がうつるだろうよ】夫から電話強制終了!


カサンドラさん、小さな子どもをつれては病院にもいく気力もない。



途方にくれていたのだが、



この有り難くない一言をいただき、カサンドラさんは「私には手助けしてくれる人はいないんだ」と怒りと悲しみのあまり交感神経MAXに働き、子どものごはんを作り、おやつの準備をして、子どもに「ママは病気だから少し寝かせて」と言い、上の子に面倒をたのみ、横になった。



夫は、こっそり夜中に帰宅。

その次の日からも

早朝にでて、夜中に帰ってくる始末。

顔を会わせなかった



かなりしばらくたって

「もう治った?」と子どもの起きている時間に帰宅。「ママ治ったよ」と子ども経由で聞く。


「あーよかった、うつらなかったね」と夫。

ほんと、何を心配していんだかと思う。



話す気力を失った。



カサンドラさんは、病気が治ったあともからだは回復しても心の落ち込みは続き、夫と話す気力が戻らないでいた。こんなやり取りは結婚してからもう何回も続いていたからだ。



夫と話せないでいると、夫はぶちギレて

「そんな態度だから手伝いたくないんだよ」



カサンドラさん、落ち込むこともできない。

どうしていいのかわからなくなりました。



しばらくたった別の時



カサンドラさん、腰を痛めて歩けなくなってしまいました。何をしても痛い。


感染する病気じゃないときなら夫は子どもの面倒をみてくれるだろうと思ったら、



「おれは子どもの世話をするためにこの家にいるんじゃない」とか「家政婦を雇えばいい」「ベビーシッターを呼べ」など。「そのためにお金ってものがある」という。



じゃあ、家政婦やベビーシッターを手配してくれるかと思いきや、「おれの仕事で頼むわけじゃないからできない」と。


以上がこのカサンドラさんの


カサンドラさん、

ここまでのエピソードを初めて語ってくれました。というのも、誰に話しても、話しの初めのところだけ聞いて、「男の人ってそんなものよね」「うちもそうよ」「父親って役に立たないのよね」


こんな暴言やツライ仕打ちを受けて、みんな何も言わずに耐えているんだ。みんな病院にもいけないし、病気の時も1人で子どもの世話をするんだと信じていたカサンドラさん。


でも、少し時間がたって、本当にそんな冷酷な男性ばかりとは思えないし、私みたいに逆境に強い女はそれほどいるようには思えないと周囲をみていて感じていたが、他人の言うことを信じていた。



「日本の女性は我慢強いんだなあ」と。


でも、カサンドラさん


病気の時だけではないこのひどいやり取りに、だんだんと疲弊してきたといいます。



その話しはまた今度にします。

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障がい特性によって

ツライ経験は人によってものすごく違います


でも一定の共通点があって、ツライエピソードは、一日のなかに何回もあって、繰り返しなされるもので、やめてと言っても改善されず、その行動が一般的な考えでは理解が難しいこと。


それはカサンドラさんなら、誰しもエピソードを聞くだけで、容易に想像がつきます。


話しの冒頭だけで、「男ってみんなそう」というような台詞は誰1人として言うことはありません。


「それは大変でしたね「それはさぞ辛かったね」しみじみと語ってくれる仲間の声は、涙がでるほど嬉しいと思います。


次回のカサンドラピアトーク(お話会)は9月10日(日)、カサンドラピアトーク&アートワークは9月23日祝日です。

予約はストアーズ予約、カサンドラ、世田谷で検索してください。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。