東京世田谷にて

カサンドラの自助会を開催しています

看護職ボランティア団体の代表です


私は助産師なので

産婦人科で働いた経験が長いです



色んなところで働いてみたくて

この数年は色んなところで働いてみました



コロナワクチン、医療系の企業、コールセンター、保健所などなど


新型コロナ感染症のこともあって

今まで以上に色んな職場の求人があって

短期間で様々なところで経験を積んできました



そこで感じたことですが


カサンドラさんの生きづらさと関係あるなと

思えることがあったので

今日はそれを記事にします


様々な意見があるとは思いますが

医療の業界は

医師を頂点とした

明確なヒエラルキーが存在しています


また役職に対する意識も強いので

上の職種に対して

物を申すのが難しいところも多くあります

(主任や看護師長にはずけずけ言うとこもありますが苦笑)



特に大学では

上の役職に対して意見を言うのが難しく

非常に自由度が低い職場の話もよく聞きます


専門職なので、

皆それなりに経験を積み

自分の意見をもっている人たちですが



仕事上の意見でも

自由に発言するのが

難しいところって意外と多いなという印象です



でも【自分の思ったことを口にできる】ことができるか否かは、その職場での働きやすさにすごく影響します



ここでいう

【意見】とは、

【文句】ではなく


社会人として思慮をふまえた

【意見】のことです



不明な点については質問でき

仕事を遂行する上で必要な事項を伝授し

仕事の効率をよくするための意見

仕事の質を上げるための意見

を言うことができる


文字にしてみても

人が仕事をする上で必要なことであり

当たり前のことです



この当たり前が満たされていない職場が

医療職の現場には非常に多い



聞くこと、話すこと、言うことに

がまんを強いられます

【意見しないで淡々と働く】ようになります

面白味のない、発展性のない職場ですね




特にコロナ関連では

意見を言うことが許されず

意見を言っても通らないことが多く

ストレスがたまりました 



さて。

カサンドラさんの話に戻ります


カサンドラさん、

生活している中で

ある時から相手に対して



【この人に何を言っても伝わらない】

【この人に何を言ってもわからない】

【この人に何を言っても返ってくる反応は同じ】


と感じ始めます


カサンドラさん

最初の頃

話しをしていた方がほとんどです


話し方を工夫したり

話す環境を整えたり

話す時間や場所を変えてみたり

疲れている時は大切な話を避けてみたり

機嫌のいいときにお願いしてみたり



相手の様子をみて、

観察して、

洞察して、

伺って


また

伝え方を練りにねって

考えて、考えて、考えて、考えて、考えて


考えた挙げ句、

伝わらないという経験を繰り返していきます


そうしているうちに

だんだん、だんだんと


【話すことが苦痛】

【話すことがストレス】


話さない方が楽


となります



職場なら愚痴を言う相手もいますが

他人に話しても理解してくれる人は

ほとんどいません



そんな生活が続いていくと

自分の意見をもつことも

自分の考えをもつことも



そのどちらもしなくなっていきます



【自分】がわからなくなって

生きる気力すら失ってしまったり


自分がつまらない人間に思えてきたり


メンタル系に大きな問題を抱えることに

なりかねません


自助会を立ち上げたのも

そんなカサンドラさんたちをみてきたからです



意見を言ってもいい

嫌なものは嫌だと言っていい

ツラいと言っていい


伝わらなさをツラいと言っていい


特性だからって

カサンドラさんが【我慢】しなくていい



自由に意見できる場所って大切だし

意見を言うことで

次につながる何かを見つけることもできたりします



そんな気持ちもこめて自助会をやってます



間もなく一年になります

スタッフが少ないのもあって

大々的にお知らせしていません


最初の頃は参加する方も少なかったのですが

少しずつ増えてきました



自分の考えに共感してもらえる

自分の思ったことを言っていい



すごく大切な場だと思っています




メンタル系の疾患を一度患うと

回復までに時間を要します

病む前の対処が大事


がまんしすぎないように