こんにちは

世田谷にてカサンドラの自助会を開催している

看護職ボランティア団体の代表です



カサンドラさんの中には

パートナーと子どもさんのダブル、トリプルと発達障がい特性をもつ方との生活を送っている方も少なくありません。


特性をもつお子さんの悩みとして、【困ったことがあっても相談してこない、相談が苦手】というお悩みを聞くことがよくあります。


あるカサンドラさんの対応の例を紹介します。


特性をもつお子さんがいるカサンドラさん

幼稚園や学校等で、明らかに困っているだろうと思える状況にあっても、誰にも相談できないわが子。

困っていることが周囲にわかってもらえないから、教えてもらえないし、誰かに気づいてもらえるまで困ったまま。おしっこをもらしても、言えないまま、誰にも気づいてもらえなかったり、いじめられても気づいてもらえなかったり、友達に物をわざと壊されて悲しんでいても誰にも気づいてもらえなかったり。そんな子どもを傍らで見ていて、胸を痛めていました。


周りに助けてもらうばかりてなく、わが子自身ができるようにならないといけない!と、

色んなことをやってみました。話を引き出そうと一生懸命聞くけれど、【別に】とか【普通】という返事ばかり。学校の様子すらわからない状態。


ある時、カサンドラさんは、【話してくれないのは、何を話していいかわからないのかも。話の例を教えてあげたら、いつか話してくれるかもしれない】と考えた。その日以降、カサンドラさん自身が困ったことを団らんの時に話すことにしたそう。

カサンドラさんがどんな時に困ったか、とか、困った状態を誰かが助けてくれたときのこと、助けてくれた人とどんなやりとりをしたか、等、色んな状況を飽きないように短いエピソードで話して聞かせたそう。

困ったことばかりじゃ飽きるので、楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、カサンドラさんが経験した色んなことを話して聞かせたそうです。もちろん、聞くことも続けたいましたが、効果は今一つでした。


10年近くたった頃、ちょうど受験生になった時に、子どもが初めて悩んでいることを話してくれて、【どうしたらいいかなぁ】と相談してくれたと。

自閉傾向が強いので話が苦手だけど、その後も少しずつ話をしてくれるようになり、また周りの大人に相談ができたというエピソードも聞かせてくれるようになったと。


すごく時間がかかったけど、毎日の積み重ねが実を結んだかもしれないと嬉そうに語っていました。


コミュニケーションが難しい、だけど、子どもの場合は、そのままでいることが良い結果にならないこともわかっている。


小さな積み重ね。すごく長い時間かけて継続してきたことが、少しずつ実を結ぶんだということをその方から学び、子どもの成長を望み、信じて歩み続けることの大切さをその方から学びました。


【この子ってこういう子だから】と諦めたくなるかもしれません。


そのカサンドラさん、支援職の方に【お子さんの特性を認めてあげて】と言われると、成長を望みことはいけないことなのか、と諦めそうになったこともあったそう。


でも、いつかできるようになると信じて歩んできたその【成長を信じる気持ち】っていいなと思いました。


パートナーとの関係は?とその方に聞いたところ、子どものようにはうまくいかないから、幼少時代の親の関わり方は大切なのかも、とのことでした。


来週、8月20日、世田谷の三軒茶屋のらぷらすにてカサンドラピアトーク@世田谷を開催します。

集まる方によって、話の内容は違うかもしれませんが、同じ悩みをもつ人との語りによって得られることがあるかなと思ってます。