東京世田谷区にて、カサンドラと発達障害当事者の支援をしています。


本日はカサンドラの悩みについてです。

発達障害の方の特性には色々ありますが、各々のカサンドラによって【悩まされる特性】と【特に気にならない特性】は違います。ですから、交流会をしたときに、いろんな方のお話を傾聴しますが、よくあるセリフが「うちもその傾向はあるけど、私は気にならない」ということもあります。でも、共通することがあって、【気になることがあって、話し合いたいけど話し合いにならない】です。だから、気になることが改善されず、日々蓄積されてカサンドラさんの心が疲弊してきます。


さて、どんな状況かといいますと。


たとえばADHD傾向のある方だと、片付けや計画だてて物事をこなすのが非常に苦手です。カサンドラさんが、整理整頓好きな方や几帳面な性格の方ですと、片付けの苦手な人と生活するのは非常に苦痛ですね。基本的に蓋や扉は開けぱなしだし、閉めたらものすごくキツく閉めたり、こぼしたらそのままとか。そういうことは日常的におこりますから。出かける前に探し物をし始めたら、泥棒がはいったかのごとく、家中がひっくりかえされますしね。どこの家も時にあるかもしれませんが、これが日常だったらどう思いますか。歩いた先がわかるくらいな状況もありますね。


この特性に加え、アスペルガーのような傾向があると、コミュニケーションが難しくなります。【使ったら片付けてほしい】と要求をしたとします。そうするとどんな答えがかえってくるでしょうか。

受動型の場合は、【無言】かもしれませんし、尊大だと【お前も片付けないことくらいあるだろ!!】と逆ギレするかもしれない。または、言い訳を連発されたり。話しをしますが、結局は片付けてくれるのかどうか、何を話していたのかわからないような状態になることも少なくありません。



おそらく、カサンドラさんの多くは、相手に求める回答は【あ、ごめん、これからはちゃんと片付けるね】程度の会話で済ませられるんだと思います。でも【ごめん】も【今後どうしたらいいか】も語ることができないのです。そして、ごめんがいえる方も、改善が難しいのです。


毎日これらの連続です。家のそこかしこで色んなことがおこります。


発達障害児童を育てている方、大変なこともあるかもしれません。

ですが、当事者の方のお話をきいていると、子供のうちは少しずつ修正の軌道にのせることで改善が可能だし、大人になってからも自分でダメだなと気づいたことは、少しずつ変えていけるとおっしゃっています。

【特性だから】とあきらめないで、軌道を少し変えていってみてくださいね。急には無理なので少しずつです。毎日1ミリ修正すると10日で1センチ。小さな一歩が大切です。

目標を大きく設定すると、自分も子どももストレスですもんね。


寒い日は、心もちょっぴり寒くなりがちです。


落ち込んだり、元気のないときは、私は【日本の絶景】の動画をみています。壮大な風景をみていると、小さなことで悩んでいることがバカらしくなるし、いつかそこにいくことを夢みて生活をすることができるから。


みなさんもどうぞ心とからだを大切にお過ごしくださいね。


次回の自助会は、アートワークセッションとコラボ企画です。