先日の台風でフラストレーションが溜まっていた為か





映画館は凄まじい人混みでした。
「台風、大変だった」
「怖かった」
「でも大丈夫だった」
↓↓↓
映画でも行こう❗
みんな考える事は一緒ね。
「JOKER(R15指定)」は前々から楽しみにしていた映画で、
14才の息子はこの映画の為に
うっすら生えてる口ひげを敢えて生やしっぱなしにし
高校生チケット(料金は中学生と一緒)で
堂々と入場しました。
結果、息子は大変な感銘を受け
「観て良かった。他の映画とは全然違う。」と言う程です。
以下、盛大にネタバレします。





主人公アーサーは、言動(書き文字など)から、脳に何らか障がいが有ることが伺えます。
子どものような文字・スペルミス。
笑うべきではない所で笑ってしまう脳機能。
笑いたくないのに笑ってしまう。
苦しそうな笑いを必死にこらえるが、周りの人間の目にはそれは奇異に映り、
馬鹿にされる。
そんなアーサーは人気コメディアンになることを夢見て、
人気テレビ司会者に憧れ、
時には人気司会者と懇意になる妄想を巡らす。
しかし現実は年老いた母親の面倒を見、
貧しい生活に喘ぎ、
心無い人びとからの仕打ちに苦しむ最底辺の生活。
誰も優しくしてくれない。
誰も理解してくれない。
理想と現実との大きな剥離。
なりたい自分と、なれない惨めな自分。
何だか見ているうちに自分と重ね
とても他人事とは思えない気持ちになりました。
私も結婚生活は幸せであるはずだと思ってた。
一生懸命働けば報われると思っていた。
しかし現実は全然違う。
恐らく息子も似たような思いが有るのではないでしょうか。
これを
「主人公はもっとこうすれば良かったんじゃない?」のような感想を持つ人は、
同じような苦しみを抱えていないだけ幸せなのかもと思います。
私は今日も午後から仕事です。
なぜ私はこんなに働いているのに貧しいのだろう。
昨日の映画代も私の負担だったんです。
いつもそうです。
それで映画館での飲み物位は旦那に頼もうと思ったら
「金が無いから1000円でいいから頂戴」って言われたんです。
息子の目の前で!
息子の目や周りの目があるから
さっさと旦那に1000円渡したけど
悔しくて仕方ないです。
それで映画観て、
旦那も「良かった」って喜んでるんです。
恐らく旦那は、またその映画レビューをツイートしたり偉そうに考察したりするけど
嫁の金で観た映画です。
私はアーサーのように理想に向けて行動を起こすことのない旦那を底辺中の底辺だと思っています。
仕事もせずゴミ部屋に籠りっぱなしで、
ただツイートするだけで、いつか誰かの目にとまり評価されると信じてる。
旦那も旦那で自分とジョーカーを重ねて
評価してくれない世を恨んでいるのかもしれないけれど
ジョーカー程の行動力もありゃしない。
しかし、
旦那とアーサーとでハッとするほど共通するのは
アーサーのお母さんと
旦那の実母の人格について、です。
アーサーのお母さんは
若い頃、大金持ちの実業家で政治家の有名人と恋愛関係にあり
結果生まれたのがアーサーだという妄想に取りつかれ
アーサーも母親のその妄想にとらわれていくのですが、
現実は、母親は精神疾患を抱えた患者であったことが判明します。
妄想性人格障害と
自己愛性人格障害だったかな。
これらはそのまま
メキシコ人のイケメン歌手との間に生まれたのが旦那であると吹聴する義母と
それを信じてる旦那にピッタリ当てはまります。
私も初めて聞いた時には「へえ~」と思ったものですが、
聞けば聞くほど、
「義母のウソでは?もしくは妄想なのでは?」という疑念が消えません。
心にJOKERを抱えた人は沢山いるけれど
旦那はJOKERの要素を抱えつつ
世の片隅で、ただ息をしているだけ。
映画の冒頭
アーサーがソーシャルワーカーに悩みを伝え、薬を処方して貰う所から始まるのですが、
旦那も精神疾患を抱えていることは明らかなのに
「病院には絶対に行かない」と言っています。
せめて精神面を改善するためにカウンセリングを受けたり、お薬を飲んだりして、乗り越える気持ちを持ってくれたらマシなのですが、
旦那はJOKERのスタート地点にも達していないのです。