2年前、うちの小学校の支援級で感動的な出来事が有りました。

A君は素直な男の子です。
親子で発達障害に向き合い、自分達のペースでコツコツ頑張ってきました。
卒業を前にした支援級最後の授業参観で、
A君はお母さんへの感謝の気持ちを作文にして涙ながらに読み上げ、
受け取るお母さんは勿論、
私達まで感動し号泣してしまいました。

すると息子が言いました。
「俺はA君みたいに作文書いて泣いたり出来ないから」。

そうなんです。
息子はA君のような
愛され素直キャラではなく
万年反抗期キャラ。

人前で「ありがとう」なんて、絶対に無理なタイプです。

そんな息子だけれど
家では時折
「なんか、いつもありがとう」
「色々ありがとうね」って言ってくれるんです。

多分、息子の心の中にも
感謝の気持ちを言葉でキチンと伝えた
A君の姿が刻まれているのだと思います。

母はそれだけで十分満足です。