旦那はフリーという名の無職です。

そもそも旦那がどんな仕事をするためにフリーになったかって、
それはデザイナーです。

企業から依頼されてパンフレットを作ったり、コピーを考えたり、
そういう仕事をしたいのです。

しかし、現実には旦那にそんなオサレ~なお仕事の依頼なんて入ってくる訳が有りません。

ナゼなのか?

それは、旦那は若い頃から他人の作品のパクリを堂々と行うからです!!びっくり

私が「それは、やってはいけない行為なのでは?!」と指摘しても旦那は
「お前はこの業界を知らないからそう言うんだ!他人の作品を元にして新たな作品にするくらい、誰でもやってることだ!!」と言うんです。

皆がパクリをやってるなら、
作品のオリジナリティはどうなるんだ滝汗

そう言えば、
旦那がまだ20代の頃、
こんな出来事が有りました。
素人の演劇集団が集まって「芝居をやろう」、となった時に、脚本を担当したのが旦那でした。
旦那は張り切って毎晩夜遅くまで取り組んで作品を書き上げました。
ところが出来上がった作品は、誰が読んでも意味の分からない摩訶不思議なものでした。
皆が「?真顔??」という顔をしていると、
旦那がドヤ顔で言いました。

「この作品は、全てが、一般の書物から持ってきた文章で出来ている。いわば音楽のリミックスみたいな物だ。」

?

なんとその作品は、
どんな短いセリフも
全て一般に発売されてる書物から引用してきた文のみで出来ていたんです!
旦那が考えた文章は、全く無いんですびっくり!

1時間半もの上演時間の演劇作品の
一言一句、それら全てが引用って、
それはそれで凄いかもしれない。

しかも旦那は「このセリフは、○○という本の、ここに載ってる文章」と、全て即座に答えられるんです。

しかし残念ながら作品全体に纏まりが無く、
急に旦那の好きなマンガのセリフが出てきたりもするので、唐突感も否めません。

作品を読んだメンバーの一人が言いました。
「旦那君って、エドウッドみたいだな照れ
 独りよがりな作品で理解できないけど、憎めない、みたいな爆笑
※エド・ウッド:むかーしの映画監督さんです。その作品は、チャチでいい加減な作りなのですが、あまりの酷さに逆に再評価されています。
恐らくエド・ウッドの人柄と映画愛が溢れているからだと思います。

その人は旦那を元気づけようと思って言ったようですが、旦那は傷付いて無言になっていました。

当然その作品はお蔵入りになりましたが、
旦那はいつまでも
「あれは戯曲のリミックスだ!サンプリングだ!」と言い張っていました。

私が「やっぱりアレは、一般的にはパクりになると思うよ」と言っても聞き入れません。

時は流れ、東京オリンピックのロゴマークを巡って大きな事件が起こったのは、皆さんもご存知だと思います。

佐野研二郎氏の作品パクリ事件です。

私は
「ほら、ね?世間的にはアウトなんだよ」と言うと
旦那
「だから、世間がこの業界を知らなさすぎるんだ。
こんな程度のパクりなんて普通だ!」

旦那はあくまでも、
パクりOKと言い張ります。
これだけ堂々と言うんだから、会社でも取引先でも言っている可能性も有ります。

そう言うわけで旦那は
せっかくフリーになったけど希望する仕事は来ず、イベントの設営とか手伝いとか、そう言う仕事をやっているみたいです。