今日は自治会合同で大規模で行われる防災訓練でした。

息子は今まで、
大人数の場所や、
式典のような行事が極端に苦手なため、
このような防災訓練に出たことが有りませんでしたが、
今年私は自治会の役員をしているので出ないわけにはいきません。
息子と一緒に出席しました。

訓練は、市内で一番大きな公園のグラウンドで行われ、
消防署の方々からの指導のもと行われます。

最初は、普通に参加していた息子。
よくぞここまで成長したものよ、と
喜んでいました。

ところが、消防詮から水を汲み出す訓練の時に
息子にとってのトラブルが発生しました。

消火栓の水詮の開け閉めは、
ある程度、力が無くてはいけません。
消防署の方が
「どなたか、体験したい方はいますか?」と声をかけると、何人かが手を挙げ、体験しました。

息子は、力には自信があるので
やってみたい気持ちが有りましたが
ドギマギして、なかなか手を挙げられません。

ようやく息子が意を決して手を挙げようとしたその時、
寄りによってそのタイミングで、
「では次の作業です」と、
消火栓の訓練が終わってしまったのです。

普通のお子さんにとっては、たいした出来事ではありませんが、
息子にとっては大パニックです。

息子は
「なんで、俺が手を挙げようとしたら終わるんだよ。イジメか?! あー、イライラする!
 帰りたい!!」
最っ悪な状態になってしまいました。

息子が手を挙げてるのに無視されたらヒドいだろうけど、
息子は手を挙げていないので、イジメなどではありません。

何度も何度も「ムカつく。帰りたい。」と言う息子の気持ちを汲みながら、
何とか防災訓練を進めていきました。

地震体験車は息子が脹れていたため体験出来ず、
しぶしぶ煙のトンネルだけ体験し、
少しずつ息子の気持ちが立ち直っていきました。

そして最後のAED体験では、
消火栓の時のようにドギマギせず
一番に手を挙げて心臓マッサージの体験を行う事が出来たんです!

防災訓練の最後には
炊き出し班の作ってくれたオニギリを頂き、
缶詰の非常食のパンを頂きました。

その頃には、もう息子の気持ちはすっかり晴れやかになり、
オニギリもパンも
上機嫌でペロリと食べてしまいました。

まさか、今日この場所で、
息子のイライラが起こってしまうとは思わず
どうなることかとハラハラしましたが
自分で気持ちを建て直せて
本当に良かった。

来年もまた防災訓練に出ろと言われたら
それはイヤだと言っていますが、
もっと成長したら、しっかり訓練に参加出来そうです。