息子が映画鑑賞に積極的になってきたので
先週の「僕のワンダフルライフ」に続き、
『猿の惑星』を観てきました。
あまりにも有名すぎるおよそ50年も前の映画
「猿の惑星」に至るまでの経緯を描いた大作で
今回が完結のはずです。
リーダーのシーザー率いる知能を持ち始めた猿(エイプ)たち、
猿に脅威を感じ、猿を滅ぼそうとする人間たち。
人間は銃などの近代武器を持っており
猿は近代武器をあまり持っておらず、昔ながらの投石や槍で応戦。
しかし、猿の持つ装備ではあまりにも不利。
猿の群れは、人間の目の届かない場所で静かに暮らすことを願い、辛い旅を強いられている。
まるで現代における難民そのものです。
そんな中、人間のあいだには
大変奇妙な伝染病が静かに広まっていく・・・
想像していたよりも静かな作品なので
「息子は退屈してないかな?」と心配したのですが、
十分楽しめたようで、
映画の後は
「こうなるに至るまでの経緯」や
「このあと人類はどうなるのか」を
自分なりに解釈したり、想像したりしていましたよ。
映画って、全てを語りきってしまうと
その時はスッキリするけど、心には残らないんですよね。
この後、どうなってしまうのか
想像の余地を残しておいた方が、
いつまでも心に残ります。
そう言う意味では、今回の作品は
スッキリせず、この先が気になって仕方ない終わりかたでした。
【ここから若干ネタバレ】
今回の作品は、とても静かです。
何しろ、まだ十分には言語を獲得していないエイプス中心の展開。
簡単な言葉と、手話(字幕)での場面が大半で、
更に息をひそめて猿が移動するシーンが多いのです。
そして、人間がいかに退化を遂げるのかは語りきっていません。
てっきり
核戦争に発展、
人類の多くが死亡、
その残った人類が謎の病気に蝕まれて知能と言葉を失う、
一方、エイプはどんどん知能を獲得し、独自の文化を築いていく、という展開を想像していたのですが、
そんな説明的な展開にはなりません。
果たして『猿の惑星シリーズ』は、これで完結なのでしょうか。
それとも、
人間の核戦争が描かれるシリーズが始まるのでしょうか。
まだまだ期待したい映画です。