今回は、人の死が絡むお話なので
苦手な方は、ここで引き返して下さい_(..)_





旦那方の親戚、
と言っても血の繋がりは無い
とても気味の悪い伯父さんが居ました。
「居ました」と過去形なのは、
その伯父さんはもう亡くなっているからです。

伯父さんは、
伯父さんの奥様の高校の部活のコーチ(?)か講師(?)か何かだったそうで、
高校在学中から関係を持っていたとのことで
そこからもう気持ち悪いと感じていました。
2人のお子さんが居るにも関わらず、子どもの前でも平気で私にセクハラ発言して来るのもイヤだったし、
でっぷり太っていて牛蛙のような見た目も生理的に受け付けませんでした。

伯父さんは車のディーラーに勤めていました。

ある時、突然我が家に伯父さんから電話が掛かってきました。
しかし何の話をしているのかよく分かりません。
「納車はいつ」「とぼけるなよ」などと一方的に話します。

義両親に間に入ってもらって、ようやく分かったのですが、
伯父さんは義両親を騙して車の購入の契約を結び、間もなく我が家に納車されると言うのです。

義両親の話によると、
伯父さんが義両親に新車の購入を勧めてきたけれど、
義両親は車の購入の予定は無いと答えたそうです。
話の中で義母がポロッと、
そのうち旦那君に車を買ってやらないとねと言うと
伯父さんは「仮に買うとしたら・・・・」などゴチャゴチャと色々言って店に呼び寄せ、
騙すような手口で契約書に判子を押させた、とのこと。
その契約の内容は
契約者は義両親、
納品先は我が家になっていたようです。
義両親は
「契約とは思わなかった。取り合えずここに印鑑を押して、と言うから押した。親戚だと思って信用した」と驚いています。

義両親は「私達がしっかりしていなかったから仕方ない。車は旦那君にプレゼントするから受け取って。」と言いました。

有り難いけれど、ちょっとスッキリしない流れですよね。

そして納車の日、伯父さんがニヤニヤしながらやって来ました。
私は「この伯父さんはおかしい!」と
旦那に注意を促し、さりげなく見張っていました。

伯父さんは「受け取りのサインをして!」「判子ある?ここにも判子!」と次々言います。
旦那は言われるがまま判子を取り出しました。

「待って!!」
思わずストップをかけました。

伯父さんは睨んでいますが
そんな事は構いません。

これ何の書類?!
 あれ?申込書?!」

それはクレジットカードの申込書でした。
伯父さんは、全く何の説明も無しに
クレジットカード申込書に
判子を押させようとしていたのです。
契約書とか申込書とか書かれている部分は
手で隠しながら、
車のパンフレットや納車書類など
多くの書類のドサクサ紛れに。

旦那は驚いて
「クレジットカードなんて申し込まないよ」と断りました。

伯父さんは「形だけ」とか「すぐに年会費が発生するわけではないから」とか言ってますが
断固、お断りしました。

そんな出来事から何年か経ち、
伯父さんは亡くなりました。

自殺でした。

なんと伯父さんは、仕事のノルマを達成する為に架空の契約を複数作成し、
架空の契約の代金を借金して支払い、
いよいよ返せなくなって・・・との事で
借金は3000万円有ったそうです。
その借金は、丁度伯父さんに掛けられてた死亡保険金の金額程度で、
伯父さんは自殺で借金の清算をした訳です。

この出来事は
繊細で優しい義母にショックを与えました。

義母は私に「旦那君が自殺する事の無いよう、くれぐれも無理をさせないようにしてあげて」と言い、
旦那にも「無理しないで」と繰り返し言いました。

フリーと言う名の無職になった現在も
「大丈夫か」「無理するんじゃないよ」と心配しています。

旦那も調子に乗り、
「会社に殺されちゃたまらないもんな」と言ってますが
契約を捏造すると言う愚行を犯したのは
伯父さんであって
会社ではありません。

しかし旦那は、自分に都合よく解釈し
「会社は社員をダメにする場所、
 辞めた俺、正解」とアホな事を言ってます。

だから旦那に、無職の罪悪感は無いのです。