先日、東京ドームシティに行った時に
息子としみじみ、昔の話をしました。


息子が2~3才の頃、
私は仕事をしていたので
東京ドームシティに行く際には
いつも東京ドームホテルに泊まり、
ノンビリと楽しみました。

息子と旅をすると色々とラッキーな出来事が有るのですが
東京ドームホテルでは、ダブルブッキングで
お部屋のグレードが上がった事も有りました。

それから、何故か息子は
ホテルの部屋でカップヌードルを食べるのが好きで
毎回、夜景を眺めながらカップヌードルを啜ったり。

乗り物が苦手な息子だけど、
バラシュート型の高い場所まで上がったり降りたりするだけの乗り物だけは気に入って8連続で乗り、
私が気分悪くなっちゃった出来事。

どれもヘンテコだけど、
愛しい思い出です。

ところが息子が衝撃的な発言をしました。

「俺、小2位までは、どんな事も怖くて
 母ちゃんは色んな所に連れて行ってくれたけど、良い思い出なんて何も無いんだ。」

え?え?びっくりびっくりびっくり
でも、楽しかったでしょ?

「うーん…母ちゃんが悪い訳じゃないんだよ。
 でもナンでか分からないけど、小2位までは、何をやってもイヤな気持ちしか無かったんだ。
 ゴメンね、せっかくホテルに泊まってくれたのに『黄桜の看板が見える部屋じゃないとイヤだ』とか言って。」

息子は、とても記憶力が良くて
私が忘れていた、ホテルの部屋に文句を言って困らせた事まで、よく覚えていたのです。

私は、常に不機嫌な息子が可哀想で
何とか楽しく過ごそうと一生懸命に
色んな場所に連れて行きました。

しかし、息子はどこに行ったとしても
気分が明るくなることは無かったのですね。
もちろん家に居ても、です。

「でもね母ちゃん、
 俺、今は大丈夫だから、
 今は楽しめるから、またホテル泊まりたいな!」

息子よ、もうそんなお金は有りませんえーん