私は音楽が大好き。

子どもの頃はクラッシックや映画音楽を聴き、
その後ロックなども聴きました。

ツェッペリンとかストーンズとかが来日すると聴きに行ったし、
ロックフェスなんかにも行きました。

旦那ととても上手くいっていた時期です。

ところが子どもが生まれて全てが一変。

妊娠中も
「胎教」と称して音楽を沢山聴いていたにも関わらず、
息子は音楽が大嫌いで、
音楽をかけるとギャン泣き。
ツェッペリンだろうと童謡だろうと
「音楽を消せ!!」とばかりに泣くので
私は音楽を聴く事が出来なくなってしまいました。

まだ発達障害の事も分からず、毎日泣き叫ぶ息子に、私は育児ノイローゼ気味の状態でした。

すると旦那が
「音楽を聴いて心を落ち着けなよ」と
ピンクフロイドコレクションボックスをドカンと買ってきたのです。

私だって、子どもと一緒に音楽を楽しみたかった。
でも息子は何故か音に敏感に反応してギャン泣きするから音楽はかけられない。
その事は説明したのに。
旦那は、子どもの面倒なんて全く見ないクセに、私がイライラしてる事を嗤って見ているだけ。

「悪いけど、今は聴く余裕がないよ」

私はそのコレクションボックスを一度も開けず、しまい込みました。


月日は流れ、
息子は最近、少しは音楽を聴くようになりました。
クィーン、
ブラックサバス、
ダフトパンク、
クラフトワークなど、
洋楽が好きとのこと。

ようやく私も音楽を聴けるようになり、
思い出したんです。
あのピンクフロイドのコレクションボックスの事を。

何年も封印状態だったピンクフロイド。
ついに封印をといてみると、
中から出てきたのは、
通常のCDのほか、
未公開の音源とかDVDとか、
作品をイメージしたスカーフとかビー玉(?
)とか。

どう見ても、育児ノイローゼ気味で苦しんでいる人にプレゼントするような物ではありません。

更に値段を調べて泣きそうになりました。

16000円・・・

これを2つも買っとるので
(ザ・ウォールと炎)
32000円!?
うそやろ!?



途端に悲しい気持ちになり、
私はこれらをまた押し入れに戻しました。

多分、もう二度と封印をとくことはないでしょう。