旦那の母親(義母)は6人兄弟姉妹。
義母はその一番長子です。
旦那は3才の時に、実母に捨てられ、義母の養子になって以来、
親戚一同に「可哀想に、可哀想に」と同情されて育ちました。
特に義母の妹達(旦那の叔母)からは、腫れ物に触れるように大事に扱われていたそうです。
その為、旦那は優しい叔母達の事が大好きです。
いいじゃん、叔母さんに優しい旦那なんて。
ああ、何の被害も無けりゃ素敵な事です。
しかし旦那は、独りよがりな親切を叔母さんに施すのが好きなのです。
旦那の親戚一同は、毎年お盆には全員集合しお墓参りをします。
お墓の場所は神奈川県の中でも、かなり山深い場所に有ります。
そこに私達一家は旦那の運転で行くのですが
4人乗りの小さな軽自動車なのに、旦那は義母のほかに2人の叔母も一緒に乗せようとします。
助手席には義母。
(下座にはなりますが、一番スペースの余裕が有ります)
後部座席に、私と息子と叔母達がムギューっと詰め込まれます。
もはや「乗ってる」というより「ドナドナ〜」と乗せられ運ばれるイメージです
息子が赤ちゃんの時には、息子を私が抱っこし
赤ちゃん+大人3人ギュウギュウに座って行きました。
ところが成長した息子は平均よりも体格が良く、大人に近い体つきになりました。
それでも旦那は「前も乗れたじゃん」と、また叔母を車に乗せる約束をしてしまいます。
叔母の1人は、最近は体調が悪くお墓参りを欠席していますが
叔母1人と、私と息子の3人で並んで乗ります。
狭苦しい後部座席、お年寄りの叔母に場所を少しでも譲る格好で、
狭苦しい中クネクネ山道を登っていき
私は車酔いに苦しみクラクラフラフラです。
翌年、私は旦那に
「もう息子も身体が大きくなったから、叔母さんを乗せていくのは無理」と言いました。
しかし旦那は「じゃあ、叔母さんはどうするんだ!」と私に言います。
私は旦那に
「そもそもうちの車は4人乗りだから、人数超過してるの。
後部座席はとても狭いの。
息子はもう大人と同じ体格。
大人3人が後部座席に乗るのは難しい。
それでも叔母さんを乗せなきゃいけないなら、
私と息子はタクシーで行きます」。
旦那は渋々叔母さんにその旨を伝えました。
ところが、そうするとアッサリ他の親戚が叔母さんを乗せてくれる事になりました。
当たり前です。
お墓参りに集まるのは、少人数ではありません。
車でやってくる親戚は他にも大勢居るのです。
むしろ他の親戚の方が車が大きく、叔母さんもそっちの方が快適そうです。
旦那の車に無理に乗せていたのは、なんだったんだよ。
多分、旦那は叔母さんが大好き過ぎて
エエカッコしたかっただけだと思います。
旦那よ、その親切は独りよがりやで。