息子は小さな頃から科学が好きで
神奈川県内、東京都内の様々な科学館に出掛けています。
科学館目的で静岡まで足を伸ばした事すら有ります。
そんな科学好きの息子なのに、我が家から一番近い科学館が苦手です。
その科学館に行くと「怖い」と泣き叫び、涙でボロボロ状態になってしまいます。
もちろん、霊が見えますよ、とかでは有りません。
特に怪しい科学館でもなく、小さなお子さんから楽しめる素敵な科学館です。
せっかく自宅から比較的近い場所に良い科学館が有るのに
わざわざ1時間以上かけて、別の科学館に行かねばならない理不尽さに泣く私
原因はコレ
息子は、このオブジェが怖くて怖くてたまらないのです。
無理に中に入ろうとすると大パニックになります。
息子に「これは作り物で動かないんだ」と言っても
「そんな事は分かってる。でも気持ち悪くて無理なんだ」と、身体がすくんで動けなくなります。
こうなってしまうと、息子は施設のあちこちに不満を言います。
「あの昆虫のオブジェも気持ち悪い」
「施設の奥の方も、何か気持ち悪い物があるんじゃないか」などなど。
激しい拒絶反応です。
近くの科学館だから、保育園の遠足・学校の遠足も、この科学館に行く場合もあります。
息子は中に入れないから、先生と一緒に外でジッと待つしかありません。
障害を理解してくれない人からは
「そんなのおかしい」「克服させようとは思わないの?」と馬鹿にされるのですが
本当に息子は怖くて入れないのです。
そんな息子が突然
「俺、もうあの科学館行けるかも」と言い出しました。
大変だ
気が変わらないうちに、すぐ行かなくっちゃ
行ってみると、やはり最初は例のオブジェを警戒して
「待って母ちゃん、ちょっと待って」と、気持ちを落ち着けながらソーッと近付きます。
そしてオブジェを前にし、一歩一歩近付くと、恐怖心が取れたらしく
「なんだ。こんなのが怖かったのか。でも怖かったんだよな…」と
しみじみ言います。
自分自身の成長と感覚の変化を確かめている様子です。
また、昔「気持ち悪い」と言っていた昆虫のオブジェにも
最初はおっかなびっくりで「母ちゃん、先に行って」とヘッピリ腰でしたが
どうってことは無い事に気付き、すっかりリラックスしたようです。
最初にこの科学館に行ったのは7年前。
その後、何度もチャレンジしては玉砕し、小3頃には諦めて、この科学館には近付いてもいなかったのに、突然の克服はとても不思議です。
やっぱり定型発達の子とは、感じ方も成長の仕方も違うんだなと改めて思いました。
その分、嬉しい変化には感無量です。
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