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旦那が10才から変わっていない件について。
息子はそうさせてなるかと思うものの、具体策は何も浮かばぬままです。
旦那は小学生の頃から激しいイジメにあっていたそうです。
就職しても人間関係でつまずき転職を繰り返しました。
旦那は「自分に悪い所が有れば変えたい」とは考えなかったのでしょうか。
もしも発達障害でも「受動型」で
あまり強い主張をせず、何となく上手く生きてきたなら
「困る事も有るけど、別に俺は変わらなくてもいいか」と思っても不思議ではないのですが、旦那はそうじゃないのです。
ひょっとしたら旦那の育った環境に原因があるのかも。
以下、旦那の生い立ちのお話です。
興味のある方のみ、ご覧下さい。
旦那の産みの母親は、若い身で単身メキシコに渡り
そこでメキシコ人の子どもを宿し、日本で旦那を生みました。
出産後は、姉妹(旦那の伯母たち)やお母さん(旦那のおばあちゃん)にかなり世話になったそうです。
出産後6ヶ月で、旦那をおばあちゃん達に預け、再度メキシコに行くなど
出産後も変わらず自由人だったようです。
産みの母親は旦那が3才の時に
「もうこれ以上育てるのは無理。ここまで育てたんだから、もういいでしょ」と
旦那を孤児院に預けるつもりになっていたそうです。
産みの母親は恋愛体質で、数多くの男性とお付き合いしたそうです。
離婚歴も有るし、とある有名人の愛人だった事も有るそうです。
小さな子どもが居ると、男性とのお付き合いの妨げになってしまいます。
ところが、おばあちゃんや姉妹が「かわいそう!」と言い、話し合いの結果
生みの母親の、姉、4人姉妹の長女が育てる事になったそうです。
この育ての母も独身です。
産みの母とは真逆の性格で、生真面目で恥ずかしがりやで男性とのお付き合いが出来なかったそうです。
今から50年近く前です。
未婚の母に対する世間の目は大変冷たかったそうです。
周囲は育ての母に結婚を勧めました。
「父親の居ない子は不憫だから、子どもの為に結婚すべき」と強く言ったそうです。
そこで勧められるまま、ある男性とお見合いして結婚しました。(義父)
義父は、奥さんを病気で亡くしたそうです。
2人の連れ子(女の子)が居たので、
旦那は突然、父親と姉2人が出来、新しい家族5人で暮らす事になりました。
ところが、ですよ。
発達障害バリバリ、積極奇異型の男の子を、新しい家族がすんなり受け入れる訳がありません。
旦那は姉2人からは無視され、義父からは激しくイジメられたそうです。
これは旦那の思い込みではなく、もうすっかり年取った義父からも
「昔はすまない事をした」と、反省の言葉を聞いています。
この義父からのイジメの中、育ての母もオロオロとどうしたらいいか分からず
ただ旦那をかばい、旦那に「可哀想、可哀想」と
お金を渡して「これで家から離れて遊んでいらっしゃい」と
義父から遠ざけるようにしていたそうです。
旦那は小学生らしからぬ額のお小遣いを手に、お菓子や漫画を買いあさり、
小3から映画館に入り浸ったそうです。
これが旦那の、漫画・映画好きの原点です。
しかし義父のイジメは激しさを増し、旦那を追い詰め、
とうとう旦那は中学生で、家族の元を離れ、
山奥で1人で暮らしていたおばあちゃんと一緒に暮らす事になったそうです。
そこにナゼか産みの母親もやって来て(なんでやねん)
「私も一緒に暮らすわ。本当の親子ですもんね」と
おばあちゃん、産みの母、旦那の3人暮らしになったそうです。
この3人での暮らしぶり、どんなものだったかは私はよく知りません。
その山奥での生活を高3まで続けてから
大阪の大学に行く事を決め、大学卒業後就職、
趣味を通じて私と出会う…という流れです。
こうして旦那の半生をザックリ書いてみると
親族みんな、旦那に対し「可哀想にねえ」という接し方で
誰も旦那の心に寄り添わず、躾もしていないんですよね。
育ての母は、とっても良い人です。優しい人です。
でも、子どもへの接し方が分からない人です。
「お菓子を買い与える」とか「お小遣いを渡す」とか、そういう可愛がり方です。
これは単なる仮説ですが、
旦那の中に
「イヤな事が有ったら、好きな物を買って、好きな物に囲まれて現実逃避する」というシステムが出来てしまったのではないでしょうか。
多くの人が、辛い経験をし傷ついても
心のどこかで「自分に悪い所があるなら直そう」と考えますが
そこで「旦那君、可哀想ね可哀想ね」と大金を渡されたら、自分を見つめ直す機会を失ってしまいますよね。
旦那が、産みの母に捨てられ、義父にいじめられ、
家庭に居場所を失ったのは、本当に気の毒だったと思います。
もしも育ての義母が、お金を渡すという解決方法を取らず、別な方法で導いていたら、違う旦那になっていたのかもしれません。
でも、私は義母を悪く思いたくありません。
本当に、真面目で一生懸命で恥ずかしがりやさんでチャーミングな義母なのです。
旦那は旦那、息子は息子と信じ、
ちょっくら療育の先生などにも相談して、息子への導き方について検討して行きたいと思います。
そしてもしも、多くの皆さんに役立ちそうな素敵な情報が有ったら、
今後ブログで報告させて頂きますので、よろしくお願いします。