息子のお小遣いは月300円。
友達と外遊びをしない息子は、駄菓子屋に行くなどの機会が全く有りません。
お小遣いの使い道は、専らゲームです。
貯めたお小遣いと、お正月に貰ったお年玉でゲームを買います。
ところが最近、溜め込んでいたお小遣いとお年玉を使い果たしてしまったらしく
お金の欲しい息子は「バイトしたい」と言い出しました。
注:息子の言うバイトとは、家の手伝いをし、お駄賃を貰う事です。
「ねえバイトしたい。なんか用事ない?」
「今は無いよ」
「ねえ、金が欲しいんだよ〜。金〜金が欲しい」(ホントに泣いてるし)
そして、こんな紙を台所の壁に貼りました。
自分の売り込みか〜。
考えたじゃん。
そこで私も、アルバイト情報誌を発行しました。
母ちゃん発行の「FromK」です。
募集の内容は
買い物、犬の散歩、皿洗い、洗濯物たたみ、カレー作りなどなど。
息子は思いました。
「安いな」
当然じゃ〜
バイトの道は厳しいのじゃ。楽して稼ぐなぞ甘い考えを持つでない。
ところが息子は
「バイト、めんどクセ。要らなくなったゲーム、売りに行こ」。
保護者(私)を連れて、要らないゲームを掻き集め、買取屋さんへ。
息子よ、そんな上手くいくわけが…
買取屋さん「3900円です」
私「え?」
息子「やりぃ」
息子は、まとめて売ると買取り金額UPする事を知っていたらしい。
さすが金の亡者…
こうして、まんまと息子は3900円もの大金を手に入れ、
バイト情報誌は息子のデスクの隅に葬り去られるのであった。
おのれ〜、働け、息子