「この人、変わってるな」「変だな」「イヤな人だな」と感じたら
すぐに「アスペルガーじゃないの?」と言い出す人が居ます。
何を隠そう
うちの旦那です。
旦那は正式な診断こそ受けていませんが、アスペルガーの特性が色濃く表れている為
まず間違いないだろうと思っており、その事は旦那自身も自覚しています。
私は最初、当事者同士だからこそ
アスペルガーの良さも辛さも、旦那が理解してくれるものだと思っていました。
旦那が息子の生きづらさの理解者になってくれたらいいな、なんて考えていたんです。
ところが、必ずしも当事者は理解者になるとは限らないのですね。
家族でテレビを見ている時、
テレビに身勝手でイヤな印象の人が出て来ると
「この人、アスペルガーなんじゃないの?」と発言したり
自分に対して不快な対応をする人が居ると
「アイツもアスペルガーの疑いがあるな」など、
安易に人をアスペルガーだと決めつけ、
それを、アスペルガー症候群を自覚している息子の前で言うのです。
息子はビックリしたような、複雑な表情になります。
一番理解出来ないのが
テレビに目が細くて表情の薄い人が映ると
「アスペルガー顔だ」と言いだす事です。
私はすぐにその場で
「アスペルガーには、お顔に現れる特徴は無いよ!
私は色んな人に会ってるけど、これと言った風貌の特徴は無いよ!」と訂正したのですが
ニヤニヤしながら「そうか…分かった」と言いつつ
実は全然分かっていない様子です。
そもそも、旦那も息子もハッキリした目鼻立ちなのに、なんでそんな事を言うのかサッパリ分かりません。
旦那には
「息子の前で、人をアスペだと決めつけるのはやめて欲しい。
特にイヤな印象の人をアスペだと言うのは、息子が傷付くからやめて欲しい」と
これだけはキツく釘をさしました。
旦那はその言いつけだけは守り、息子の前で言うのはやめてくれました。
言いたい事は、息子が学校に行っている間に言うようになりました。
が、旦那の話を聞いていると、こちらの頭がおかしくなりそうです。
身近な人やテレビで見た人をアスペだと決めつけてディスったと思えば、
「アスペルガーの割合が多くなれば、アスペ以外の人間が異常という事になる」などと言い出したり
「実は周りがおかしいのであって、俺はおかしくないのではないか」と電波な感じになったり、
また、以前勤めていた会社の同僚について
「前の会社にアスペの人が居て」とか「アスペの○○が」と言うので
最初てっきり診断を受けた人なのかと思っていたら
単なる旦那の決めつけだったり。
そもそも旦那は、会社でイジメられていたので
自分に対してイヤな扱いをした人を全て「アスペ」と称してしまっては
旦那の周りは右も左もアスペだらけという事になってしまいます。
旦那は自分が不快に感じた人物をアスペルガーだと決めつけては、せせら笑うけど
そんな旦那が一番異常に見えます。
旦那は、発達障害だけではない、何かの人格障害もあるのだろうか。
メンタルクリニックに行ってくれたら、謎が解けるかもしれませんが
残念ながら、旦那はメンタルクリニックには絶対に行ってくれません。
旦那はメンタルクリニックにも偏見が有り
「どんなに心を病んでも、メンタルクリニックだけは絶対に行かない」と
言い張っているのです。
以前ブログに書きましたが、
精神病棟の闇を暴いた本を読んで以来、
旦那は精神科・メンタルクリニックに強い偏見を抱くようになってしまい
街の個人のメンタルクリニックさえも、悪だと思い込んでいるのです。
たとえ、もしもメンタルクリニックに行ったとしても
旦那の本性を見抜いて診断出来る医者が居るのかどうかも分かりません。
旦那は、一見大人しくて声が小さくて優しそうにしか見えないので
下手したら、私の方が「被害妄想」と思われてしまいかねません。
なので、旦那の異常性についてはブログで書き綴るしか、発散の場は有りません。
ブログはカサンドラの小さな悲鳴です。