一般的に、障害について本人への告知はデリケートな問題とされます。

いつ、誰が、どのタイミングで告知するのか。

また告知の後の、心のケアも大切です。

 

ところが我が家では、意図せずして早い段階で本人が知る事になってしまいました。

 

息子が小学校に上がる前だから、年長さんの年齢だったと思います。

テレビでアスペルガーの女性についてのドキュメントをやっていたので、食い入るように観ていると

息子が

「俺もアスペルガーなんだよね。

 でも俺は、この人と違う所があるね」と言い出したのです。

 

驚いて

「なんで知ってるの?」と聞くと

発達の先生や、病院の先生が話しているのをいつも聞いているから、と言うのです。

 

確かに、私も少し疑問に思っていました。

発達の先生も病院の先生も、良い方だけど

息子を別室に連れて行かず、その場で息子の症状についてアレコレ話すのです。

先生方は「まだ小さいから、どうせ話の内容は分からないだろう」と思ったのかもしれませんね。

 

しかし年齢が低い段階で障害を自覚したのは、今の所は良い方向に作用しており

本人は「なぜ支援級に行っているのか」「なぜ普通級の子達と自分が違うのか」を理解し、自然に障害を受け入れています。

なので、

「君は○○な傾向が有るから、●●については頑張り過ぎないでよろしい。

 その代わり得意分野の◎◎を頑張ろうね」

「障害が有るからという言い訳は通用しないから、□□をしてはいけない」と

障害や障害の特性を交えてアドバイスする事が出来ます。

 

早い告知が果たして良かったのかどうか、今はまだ何とも言えません。

これから思春期に入り、息子の気持ちがどう揺れ動くのか。

慎重に息子の心と向き合っていきたいと思っています。