私は、物心ついた頃から踊る事が大好きで
自作の踊りをあちこちで披露していました。
正月の親戚での集まりでは、私の踊りに大爆笑で盛り上がりました。
小学校入学前からバレエを習い、踊りを仕事にする程
踊る事が好きで好きでたまりませんでした。

私は妊娠中、沢山の育児書・育児マンガを読みました。
そんな本の中、
「子どもって音楽がかかると自然に身体が動くのね」という内容が心に残りました。
そうだよね。子どもって踊りや歌が大好きなはず。
踊り大好きな私は、いつか子どもと踊る日を心待ちにしました。

ところが、生まれて来た子は音楽が鳴っても微動だにしません。
テレビで「グルグルドカーン」などやってても、真似してるのは私だけ。
ありり???
おかしいな。
子ども向けのイベントに行っても、息子だけは踊らないし歌わない。
「うちの子、踊らないじゃん」と気付いた私は、大ショックを受けました。

息子の踊り嫌いは、年齢を経るごとに酷くなってきました。
運動会のダンスなどは一切参加拒否です。
なぜ踊りが嫌いなのかを問うと
「見られるのが嫌い。目立つのが嫌い」とのこと。
そんな息子ですが、今度学校行事のキャンプのクラスの出し物で
「パーフェクトヒューマン」をやる事になってしまいました。
これまでなら絶対に参加しない息子。
最初は案の定「俺、踊りはイヤだな」と言っていましたが
イケメン担任E先生の手腕により楽しく練習に参加していると言います。
私は、本人が意識し過ぎて、また「やっぱ踊らない」と言い出しては大変だと思い、
何も言わず見守っていました。

そんな中、夕べの息子の言葉ーーーー
「俺さー、自由に踊るところで『カンナムスタイル』を踊ったんだよ。
 そしたら気付いてくれて笑ってくれた女子が居たんだよ。
 本番でも、誰か気付いてくれるかもしれないから、目立つ場所で踊ろうかな」。


マジで!?
目立つのがイヤだと、あれだけ言ってたのに?

残念ながらキャンプ場まで見に行く事は出来ないけれど
この息子の変化、私には大きな喜びです。