「ただいま。今日、スポーツテストがんばってきたよ!」
息子が元気に帰宅して来ました。
普通のこんな日常風景は、去年までは考えられなかった事です。
息子は産まれた瞬間から手のかかる赤ちゃんでした。
起きている限り、泣いて泣いて泣いて、産院の看護士さんを戸惑わせ
産院の退院時には「大変な赤ちゃんだけど、がんばってね」と声を掛けられ
退院後も家に「その後、大丈夫?」と気遣いの電話まで貰った程です。
保育園から小2まで悩まされたのは暴力です。
熱心に療育に通い、親としての対応の仕方を研究するも、なかなか効果は感じられません。
ところが小3になろうという春休み息子が
「俺、もう暴力はふるわない」と突然言いました。
半信半疑でしたが、本当に暴力が止まり、周囲の子から小突かれたりしても反撃しません。
これは本当に不思議でした。
そんな小3の時、息子の支援級に新しい先生が入って来ました。
E先生は、支援の必要な子に関しての知識が有る、若くてイケメンの熱血漢です。
そのE先生は怒っている子・泣いている子に必ず理由を聞いてくれます。
時間を掛けて心に寄り添ってくれます。
またADHDの子の動きたい欲求を発散させるよう、思い切り身体を使って遊んでくれます。
支援級の子供達はみんなE先生が大好きになりました。
そんな支援級に、ある時転入生がやって来ました。
以前のブログでも登場したイケメン問題児A君(ジャニーズ系)です。
A君は、家庭に大きな問題を抱えている男の子で、暴力や暴言の他、窃盗や万引き教唆なども有ります。
↓ブログ「息子の母離れ計画」
http://ameblo.jp/cassandra-1/entry-12159824548.html
そこで支援級に新しい先生がもう1人加わりました。
新しくやって来たK先生も何故か若くてイケメンです。
E先生が情熱的なのに対し、K先生はソフトな雰囲気です。
K先生は、イケメン問題児A君から叩かれたり蹴られたりしてもA君をギュッと抱きしめ、まるで赤ちゃんから育て直すように接しています。
息子とA君は同級生で、小3~4と同じクラスでしたが
小4の時の担任も、何故か新任のイケメンS先生(関西弁)。
パッとしない築45年のおんぼろ校舎でダサめの小学校なのに
イケメン教師が支援級を中心に何人も!
「お母さん、今日息子君はこんな事を頑張ってましたよ!」
「先生のおかげです。ありがとうございます!」
ただの業務連絡がドラマチックになります。
イケメンだけでなく、支援級の先生全体のレベルはかなり高くなりました。
息子の事に関して
「甘やかすから、こうなるんですよ」とトンチンカンな事を言っていた先生は転任し
女性の先生も熱心な方が来てくれました。
昔からいらっしゃるおばあさん先生は、どっしり構えて子供達を見守ってくれています。
これだけ優秀な先生が集まったのは、イケメン問題児A君を支援するためかもしれませんね。
今年度の進級時、熱血E先生は支援級をはずれ普通級の先生になってしまいました
ところがなんと、息子のクラス担任になったんです
E先生、そんなに私の事が
って、そんな訳はなく、E先生は今度は交流級(普通級)の担任の立場で息子を支援してくれることになったのです。
勿論、クラス35人の子供達の1人になるので今までのように甘える事は出来ませんが
E先生が居る安心感から息子は元気に交流級に行き、苦手だった体育や図工にも取り組むようになりました。
スポーツテストを楽しく受けるなんて、今回初めてです。
来月、息子は1泊のキャンプが有ります。
何の心配もなく息子を送り出せるのは、息子の成長と先生方のおかげです。
現在も息子は、人前で歌う事・踊る事は苦手です。
息子はこれまで、そういう出し物は運動会も含めて参加拒否してきました。
キャンプでは息子のクラスは「パーフェクトヒューマン」を歌って踊るそうですが
さて息子はどうするのでしょう。
今回初めて、歌や踊りに楽しんで参加出来るのではないかと、ちょっと期待しています。