前回のブログで、旦那は自分のやりたい事を私が支援しないと

私を悪者と感じるようだと書きました。

今日は、それに関する昔の出来事を書きたいと思います。

 

以前のブログにも書きましたが、私と旦那とは演劇活動を通じて知り合いました。

↓ブログ「なんでこんな人を選んだのか」

http://ameblo.jp/cassandra-1/entry-12162811452.html

かなりアンダーグラウンドな世界で、

全部脱いでウワーっと踊っちゃう人が居たり、

主人公が吊るされて、それを皆で鞭で叩いたり、

人の身体を突き破って女性が血みどろでニョキーッと出て来たり、

そんな舞台やってました。

トホホ…とほほ

 

そんな私達が結婚する事になった時

私は旦那に「結婚するんだから、これからは真面目に働こうね」と促し

アングラな世界からキッパリ足を洗って、真面目に会社員を始めたのです。

 

ところがアングラ仲間達が

旦那君は才能があったのに、嫁がやめさせた。続けていたら旦那君は野田秀樹になれたのに」と言いだしました。

それを聞いてスッカリその気になる旦那。

(アスペルガーの特性:言葉通りに受け取る)

「俺は野田秀樹になれたのに、嫁がやめさせた!」

 

そんな時、元アングラ仲間の中で、最も真面目なサラリーマンTさん(とても良い人)が、旦那に仕事の話を持ちかけました。

「今度、全く新しいアニメの制作をするんだけど、

 旦那君、設定とか世界観とか簡単なストーリーとか提案してみない?」

 

なんて素敵なビッグチャンスだろう。

野田秀樹になることを夢見る旦那は、夜も寝ずにストーリを考えました。

 

そしてーーーーー

意気揚々と持って来た企画書を見て、私は愕然としました。

そこにはストーリーわけわかめで珍妙な

暗くてドロドログログロ、アンダーグラウンドな旦那ワールド全開な世界が広がっていたのです。

 

 

「旦那君…コレ、子供向けのアニメだよね」

「そうだけど、今まで通りじゃダメなんだ! 既存の枠を打ち破ってナンタラカンタラ」

「でも、コレ、ストーリーが分かりにくいんじゃないかな。ってか、私全然分かんない」

「分かり易いものがいいのではない!」

 

よせばいいのに旦那は、そのまんまTさんに提出しました。

 

後日、Tさんから電話が掛かってきました。

「あの企画、マジか」

「ごめんTさん。私も止めたんだけど、アレがいいんだって聞かなくて」。

当然の事ながら企画は通らず、Tさんからの連絡は途絶えました。

 

もうかなり昔の話です。

私はこの出来事がずっと心に引っ掛かっています。

ひょっとして旦那がサラリーマンを辞めてフリーになったのは

「世間から認められるチャンスが欲しい」という欲求から来ているのではないかと思うのです。

 

旦那は今でも「俺は野田秀樹になれたかもしれないのに、嫁がやめさせた」と思っているのかもしれません。