突然ですが、これは何でしょうか
答えは最後の方で。
旦那は48歳。
自分の特性を未だ理解していない所が有ります。
例えば、私から見た旦那はとてもノロマで鈍臭いのですが
「俺は咄嗟の時には凄い反射神経を発揮する事が出来る」と言います。
誰しもそういう瞬間は有りますよね。
例えば絶対に落としてはいけない物を落っことした時に、瞬間的に手が出てセーフになるなど。
その時はドキドキしてちょっと興奮気味に「すげー反射神経」なんて思ったりしますが、それを特別な能力とは思いません。
しかし旦那は、自分の中には特別な能力が備わっていて、普段は愚鈍で人からバカにされがちだけど、本気になれば隠された能力が発揮出来るのだと勘違いしているのです。
「それは誰にでも有る事だ」と話しても「普通の人間だったら有り得ない程、早く動く事が出来たんだ」と主張して引きません。
妻のピンチも救えない男が、よく言うよと思います。
↓ブログ「旦那はピンチの私を助けてくれない」
http://ameblo.jp/cassandra-1/entry-12158118045.html
さて、旦那の亡くなったおじいさんは、ちょっとお花畑な人だったらしく
人が真剣な話をしていても「いよぉ~」と歌舞伎の真似をして相手を凍り付かせる変わった人だったそうです。
しかし非常に達筆で、掛け軸に自作の俳句をしたためるなど書道の才の有る方だったとのことです。
お盆には毎年親戚一同集まっては亡くなった方の思い出話をしますが、その際には必ずおじいさんの話が出ます。
そしておじいさんの思い出を後世に残す為にと、おじいさんの自筆の短歌を石碑にしたり団扇にしたり、何だかんだで慕われていた事が伝わって来ます。
ここからは私の想像になります。
そこで旦那は考えたのかもしれません。
『俺だって本気になれば、毛筆で凄い字が書けるはすだ』と。
旦那は形から入る人です。
まずは道具を揃えます。揃えるとなると高級品じゃないとイヤだと言う人です。
旦那は鳩居堂で筆や墨や文字をしたためる短冊など書道道具を一式揃えました。
一体いくらかけたのかと頭が痛くなるほど大量にです。
そして厳かな気持ちで墨を擦り、短冊にサラサラと書き綴ります。
しかし上手く書けません。
何度も何度も書きますが、どんなに頑張っても思い描いていた達筆な文字が書けません。
そりゃそうです。
旦那の文字は本人でさえ解読不可能な程のミミズなのですから。
旦那は腹立ち紛れに、大量に買って来た高級筆をバキバキに折り、無造作に机の奥に放り込んだ…という事ではないかと思うのです。
しかし、真っ二つに折られた大量の筆はあまりにも不気味で、私は旦那に真相を聞く事が出来ません。
我が家では、こんなホラーな出来事が度々起こります。
と言う事で正解は、
なんかよく分からないけど、旦那が折って机の奥に仕舞っていた大量の高級筆でした。
墨も…何本買ってるねん。
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