アスペルガーの人は、先々の計画を立てるよりも

目の前の事に気を取られる傾向が有ると言います。

そういう事から、欲しい物が目の前に有ると貯金して買う事よりも、借金して購入する方向に発想が向いてしまい、また返済計画を立てる事も不得意で、

結局借金持ちになるケースが多々あるそうです。

 

しかし、うちの無計画な旦那、なんと借金嫌いという特異(?)なアスペルガーです。

その借金嫌いには実は理由があります。

 

お話は70年程前に遡ります。

旦那のおばあちゃんは、高利貸しをしていたそうです。

大昔でド田舎での事です。

当時、金利制限が法律であったのかどうかは知りませんが、

お金にシビアなおばあちゃん、金を貸しては金利をたっぷり取り、

返せない人からは田畑や山を奪っていたそうです。

 

一方、おじいちゃんは働くよりも歌や踊りが大好きで

人が真面目な話をしていても「いよぉ~」っと歌舞伎の真似をしたりと

かなり頭わいてる人だったそうで

ひょっとして、アスペ旦那と金にシビアな嫁という、典型的なパターン?だったのかもしれません。

 

そして旦那はおばあちゃんから何度も何度も聞かされました。

「借金は絶対にしてはいけない。借金で全てを失った人を何人も知ってる」。

その全てを奪ったのは、おばあさんだと思うのですが…

旦那の頭には“借金”が恐ろしげな妖怪のようなイメージで刷り込まれ

何が有っても、借金だけはしない人間になったのです。

 

旦那から聞いたこの話は、息子へのお金教育のヒントになりました。

しかも何たる偶然か、私も金融業界個人融資部門での電話相談のパートをした事があります。

多くの借金を抱えている人には共通項が有ります。

借金を「借りている」というより「収入の1つ」という意識で捉えている事です。

返済計画の話をしても上の空だったり不機嫌になったりします。

返す意識から心を遠くに飛ばしているような、そんな感じです。

 

まともな感覚の人と話していると、返済計画の話に真剣に耳を傾けてくれるのですが…。

 

だからキチンと計画をして借金と返済が出来る人はいいんです。

返済計画の出来ない人は、借金は避けた方がいいんです。

 

私も息子に「借金がいかに恐ろしいものか」を語って聞かせます。

 

しかし旦那よ、新築の素敵なおうちの前で

「この家も借金かな。怖いな。借金地獄だな」と口に出して言うのはやめれ