息子の所属する支援級の教室は、普通のクラスに囲まれる形になっており

3年前まで近隣は3年生のクラスでしたが、2年前に5年生のクラスが配置された事がありました。

 

ところが5年6年は難しいお年頃。

4月新学期が始まったばかりの頃、5年生達は支援級を指差しながら

ここ、ガイジのクラス~」と騒ぎ出しました。

支援級のオバアさん先生が迅速に男子達を取っ捕まえ、諭してくれましたが

やっぱり「差別」が面白くなっちゃう時期なのか、うちの子は5年男子達に随分イヤな思いをさせられました。

 

先生方とも相談をして、翌年からまたお隣は3年生クラスにして頂き、穏やかな日々が戻って来ましたが、ついに我が子が5年生になってしまいました。

難しい時期です。差別心が芽生える子は、芽生え始めちゃってます。

 

そんな中、前回のブログで登場したイケメン問題児A君(注:支援級所属)

いきなり息子に「お前、障害者だろ。ショーガイシャ、ショーガイシャ」と言って来たと息子から聞きました。

一応この事を、A君の特別支援に当たっている先生に報告しておきましたが

しばらく経って、次なるA君の発言

お前の障害の方が、俺の障害より重い~

はぁ? 絶対、誰か大人が入れ知恵してるよな!

親か!? 兄貴か!? 

A君の親も変わった人です。兄貴も色々と問題のある子です。

全くどうしようもない一家です。

 

そして息子の交流級(普通級)のクラスにも差別したがりな子が居るそうです。

女子だそうです。

「アンタ、支援級だからバカなんでしょ」「ウザイ」「うるさい」「キモイ」色々言うそうです。

 

しかし、この前

差別女子「アンタ、バカ」

先生「テストを返すぞー」

差別女子「ふふん。アンタ、何点? 私、85点」

息子「…100点」

差別女子「えポーンビックリマークはてなマーク

周囲に居た子供達「お前の方が…」

と言う出来事が有ったそうです。

アスペルガーあるあるです。

勿論、テストの点数が全てではないけど、小学生には「賢い」とか「バカ」とか単純な物差しになるようで、軽くショックを受けていたそうです。

 

担任の先生は大変頼りになる方で、見ないフリでしっかりそういうやり取りを見ておられ、最近、その差別女子と息子の席を遥か遠くに離して下さったそうです。

この担任の先生は、支援の必要な子に関する知識が豊富で、やる気に満ちあふれている先生です。

このクラスで息子が周囲に自然に溶け込めるよう、少しずつ理解を深めて行く事を自己の目標の1つにされているそうで、とっても頼もしいです。

 

中には率直に「どうして息子君は支援級なの?」と聞いてくれる子も居ます。

よくぞ聞いてくれました。

「皆とは物事に対する感じ方が違って、例えば小さな音でも気になって苦しくなったり、皆には何でもない事でイライラしてしまったりするんだよ」と説明しています。

すると中には「うちのお母さんは『勉強が出来ないからでしょ』って言ってたけど」と言う子も居ます。

そう言う時は

「そうだね。支援級の中には、一生懸命やっても、なかなかお勉強が分からない子も居るね。そう言う子は、支援級でコツコツと頑張ってるよ。めっちゃ頑張ってるよ。

でも勉強は分かるんだけど、他の事で苦しんでる子も居るんだよね~」と説明しています。

 

小学生には難しいわな。

 

そんな中、息子は、

先日クラスの中で、学校行事のお泊まりキャンプの班決めをしたそうです。

担任の先生は『みんなで話し合って決めてごらん』と丸投げ!…のフリして、しっかり見てます。

すると息子は、比較的意地悪なタイプの子を避けて、穏やかそうな子に声を掛けてグループにすんなりと入れたとのことです。

これは、とても大切な事!

 

差別はダメ。

でも差別は完全には無くならない。

自分で生き易いよう、要領よく立ち回るコツも習得しなければならない。

これからも辛い経験はある。絶対にある。

辛い経験を乗り越えて、上手く生きていけるようになってくれよと願います。