息子は不安感恐怖感を強く感じるタイプで

1人での外出が出来ません。

「はじめてのおつかい」なんて、我が家にとっちゃ都市伝説です。

元々は1人で留守番も出来なかった、そんな息子に転機が訪れたのは小2のクリスマス。

ついに3DSを手に入れた事がきっかけです。

3DSに夢中になる息子に「ねー。ちょっと出掛けたいんだけど、3DSしながらお留守番出来る?」と聞いてみると

うん

なんとアッサリお留守番クリアー。

 

しかし、やっぱり1人で公園に行ったりお友達を誘いに行ったりが出来ません。

小4時点で、療育センターに相談した所、

携帯電話を持たせてはいかがですか?」とのアドバイスを頂きました。

携帯を持つ事で「いつでも家に連絡が取れる」と安心出来るのではないかという訳です。

早速、普通のガラケーをご購入。ネットは使えない設定にします。

それでもやっぱり、1人での外出は息子に取ってはハードルが高いようで、なかなか乗り越えられません。

 

なにしろ息子は、徒歩7分の小学校の登下校も、私の付き添いが無いとダメなのですから。

 

しかし次なる転機は、小4の3学期。

私がアイススケートでスッ転んで、足を捻挫してまともに歩けなくなった事がキッカケです。

本当に痛くて歩けないんだから学校の送迎が出来ない。

渋々、1人で登校した息子。

ハラハラしながら帰宅を待っていると

ただいまー。母ちゃん、足直っても送り迎えしなくていいから。

 母ちゃん居ない方が楽だわ

 

なんだよ、その言い草!

 

しかしこれが保育園から続くいつ終わるとも知れなかった送迎から解放された瞬間でした。

 

さて次は『鍵っ子』に挑戦かな~。鍵を持つ事に慣れたら、私、お仕事に行けるかしら~。

いや待て。

息子を取り巻く環境には、実は大問題が有ったのである。

それは支援級に所属する同級生に、稀に見るような凄い問題児が居る事なんです。

世の中には「問題児」という表現を嫌がる方もいらっしゃいますね。

では「気になる行動を取るお子さん」とでもしておきましょうか。

その「気になる行動を取るお子さん」が…えーい面倒だ

その少年A君がですね、暴力・暴言・窃盗・弱い子を脅して万引きさせる・人の顔に殺虫剤を噴射する・よそん家の犬を勝手にフリーダムにしちゃうなど、手に負えない訳ですよ。

これだけ「気になる行動」を取っているのに、親は療育に行かせるとかも無く支援級に放り込んで、後は放置プレイ。

児童相談所やら教育委員会がA君の為に特別サポートチームを組んで支援している程の悪童ぶりなんです。

そんなA君と息子は、同い年同じ支援級

A君は人の持ち物を勝手に触ったり、壊したりしますから

鍵を持っている事がバレたら、盗まれたり隠されたりするかもしれません。

 

余談だけど、このA君、もしもまともな親が育てていたら可能性の広がりそうな逸材です。

顔も運動神経もジャニーズ系で、落ち着いてる時には優しくてとても良い子で、会話もスムーズで頭の回転は早い。

あまりにも勿体ない。勿体なさ過ぎる。

 

そんな訳で、息子に鍵を持たせる訓練は環境面からまだ無理かな…

…と思いきや

なんと『鍵を仕舞っておく為の鍵』みたいな物の存在を発見しました。

『キーケース』って言うんでしょうか。

4桁の番号を設定して、玄関にガッチリ固定。

番号を合わせてパカッと開けば、中に鍵とかメモが収納出来ます。

これには息子も大喜び。

たまになら、私の外出中に帰宅しても大丈夫らしい。

 

まだまだ不安感の払拭出来ない息子ですが、少しずつ1人で行動出来るよう練習中であります。