前回のお話の続きです。
さて、まんまと新車を手に入れた旦那。
私は、義母が買って下さった車を大切に使わねばならぬと
少し汚れたら直ぐに洗車をしました。
ところが、これが失敗でした。
旦那の脳みそには「洗車は嫁の仕事」とインプットされてしまったのです。
私は率先して洗車するのをやめにして、汚れて来た頃に「そろそろ洗車した方がいいんじゃない?」と声を掛けてみました。
しかし旦那は「んー…」と気のない返事をするのみです。
しばらく放っておくと、車に埃がつき、シマシマの汚れが目立ち始めました。
すると旦那は
「車が汚れてるなあ…。今度、仕事の関係の人を乗せなきゃいけないのになあ…。洗車…」と、私の周りでつぶやきます。何度もです。
それでも私が動かぬとなると、息子に「洗車したら500円あげるよ」と言い出す始末。
しかし私が動かないので息子も洗車をしません。
私はスモールステップで旦那に動いてもらおうと考えました。
まずは旦那に「車の洗浄剤が無いから、洗浄剤と拭き取り用のミストを買って来てくれない?」とお願いをしてみました。
しかし旦那は相変わらず「んー…」と、ナマ返事をするのみ。
後日メールもしてみました。「洗浄剤とミストを買って来てね」
その後、また直接言ってみました。「洗浄剤とミストを買って来てくれない?」。
思い通りにはいきませんでした。
私が最初に洗浄剤など一式買ってしまったから
旦那の脳みそに
「洗浄剤を買うのは嫁」とインプットされており、それを買って来るように言われても納得しないのです。
旦那は納得しない事は絶対にしません。
しかしそんな旦那の心を見透かして指摘をすると
「俺はそんな事は一言も言ってないぞ!」とキレ出すのも分かっています。
流れを見てお分かりの通り、旦那は一言も
「嫁ちゃんが洗車係ね。洗剤一式買うのも嫁ちゃんね」など確かに全く言っていません。
しかし、背後から何度も「車の汚れ…洗車…」とつぶやいて来ます。
プレッシャーを与えて周りが勝手に動くのを期待するのが、旦那のやり方で
私はこの方法で長年コントロールされて来たのです。
車が薄汚れて来ると、旦那は新車を手に入れた興奮が冷めていきました。
すると、それまで見ないようにして来た、その車の欠点について口にするようになりました。
後部座席の窓が僅かしか開かないとか、
フロントガラスの面積が狭くて前が見づらいとか、
パワーが無くて坂道が上りにくいとか。
全て試乗していた時に営業マンから聞いていたデメリットです。
そして、
ある時、車を見ると、結構目立つ傷が付いています。
どうしたのか聞いてみると、狭い道を通る時に擦ってしまったとのこと。
そうなんです。旦那は車への愛着が急激に薄れ、扱いが雑になっていたのです。
嫁が洗車しない→車がどんどん汚れる→車への愛着が薄れる→運転が雑になるの負のスパイラルです。
結局、私が折れて洗浄剤等を買って来て洗車するしかないのでしょうか。
我が家の車は、いまだに薄汚れたままです。
さて、この流れを読めば
じゃあ最初に旦那に洗剤一式を買わせて、旦那に洗車させれば良かったのでは?
と思いますよね。
私も、身内にアスペルガーが居なければ、同じ事を思うでしょう。
しかしアスペルガー症候群の人は
自分に都合の良い事は「そういうモンだ」と素早く頭に定着します。
しかし、あまり気の進まない事は、なかなか定着しないものなのです。
なので、今回の場合で言うと、最初に旦那に洗剤を買わせ洗車をさせ、
「そうするのが当たり前なんだ」と定着するまで、褒めたり励ましたりしながら頑張らせれば良かったのかもしれません。
さて、車にまつわるお話は、まだ続きます。