長年心に鬱積した思いをブログで吐き出してみると
「こんなに…」と思う程、旦那に対するモヤモヤが出てきます。
それと同時に思うのが「私の目はフシアナか!」と言う事です。
もっと早く気付くチャンスは有ったはずです。
私はずっと「旦那は変わったんだ」と思っていましたが
ブログを綴っていくうちに、私の目がフシアナだったかと考えが変わっていきました。
もちろん旦那が変わってしまった部分も有るのですが。
結婚前うら若き頃、こんな出来事が有りました。
真っ暗な夜の道を、私と旦那と友人2人(2人共男性)で歩いていました。
すると、怪しい2人組の男が現れ
「へへへ…ナニしてんのー?ねえ、ナニしてんのー?」と絡んで来ました。
酔っぱらい?それとも危ない薬をやってる人?
すると友人男性2人が直ぐに「なんだよ」と前にズイズイっと出ました。
あらあらよく見ると、怪しい2人組はヒョロヒョロ体型で弱そう、
それに対し友人2人は元ヤンで喧嘩が大好物。迫力が違います。
怪しい2人組は薄ら笑いしながら立ち去って行きました。
友人2人「なんだ。アイツら」と余裕で笑っています。
ところが、ふと旦那(当時彼氏)を見ると、何だか“僕は関係ありません”みたいな感じの雰囲気を出しています。
あとでフザケ半分・本気半分で旦那に聞きました。
「ねえ、私が襲われても逃げるつもりだったの?」。
すると旦那は「ああいう時には、相手を変に刺激しちゃいけないんだよ」と
ほんわりした笑顔で言うのです。
私は旦那への不信感に蓋をしました。
きっとイザとなったら助けてくれるはずだと思いたかったのです。
ところが、そのイザという時、やはり旦那は助けてくれない事が分かりました。
それは旦那と2人でギリシャに旅行に行った時の事です。
ギリシャのアテネには、沢山の野良犬が居ます。
日本に居るような、ほのぼのした犬ではありません。
大きさはシェパード位で、ヤクザのような表情をした、いかにも噛み付きそうなヤバい犬です。たまに超かわいい子も居ますが、ほとんどがヤクザ顔の野犬です。
ギリシャでは、レストランの外にテーブルが置いてありオープンエア食事をするスタイルが一般的です。
旦那と食事をしていると、思いっきりガラの悪そうな大型の野犬が近付いて来ました。
野生の本能で、より弱い者に牙を剥きます。
野犬は私のすぐ側までやって来て
「おい!女!その肉をよこしな!この牙を見ろ!肉を寄越さないと力づくで奪い取るぞ!」とガルルルワンワンしています。
私は恐怖で固まりました。
正面を見ると、旦那は私を無視して悠々と食事を続けています。
「ねえ助けて、ねえ助けて」何度、旦那に呼びかけたか分かりません。
旦那は「そんなん…放っておけよ」とこちらを見てもくれません。
野犬は今にも飛びつきそうです。本当に本当にヤバいって。
「助けて、助けて」。
すると店の人が気付いて、野犬を追い払ってくれました。
「さ、さんきゅう」と言うと
店の人はジロリと旦那を見ました。
「何故この日本人は、パートナーを助けないのだろう」と思ったに違いありません。
この時点で気付いて結婚生活をやめた方が良かったのかもしれません、
でも「せっかくのギリシャ旅行で喧嘩したくない」と思い、またまたモヤモヤした気持ちに蓋をしてしまったのです。
今でも疑問に思っています。
なぜ旦那は野良犬から私を助けてくれなかったのだろう。
もしも私が野良犬に噛まれていたら、旦那はどうするつもりだったのだろう。
このモヤモヤはきっと一生晴れません。