帝王切開で出産し帰宅。
私は旦那に言いました。
「ちょっと身体が辛いし新生児も居るから、買い物をお願いしたいんだけど」。
買って来て欲しい物をリストに書いて渡しました。
すると旦那、
「分からなかった。当面これ食べてて」。
旦那が買って来たのは大量のカップラーメンでした。
これから体力を付けて母乳育児を頑張ろうという時にカップラーメン?!
せっかく書いたリストは無駄だったのです。
仕方なく私は急遽、2週間だけお手伝いさんに来てもらう事にしました。
さて、産まれた子供は、実によく泣く子でした。
しかも、その泣き声は他の赤ちゃんよりも遥かに激しい声です。
狭い部屋で絶え間なく響く赤ちゃんの泣き声で、私は頭がどうにかなりそうでした。
旦那は人が変わってしまったように、赤ちゃんに無関心です。
「ちょっとお風呂に入りたいから、子供を見ておいて」と旦那に頼んでも
旦那は「いいよ」と口は言うものの、ヘッドフォンをして赤ちゃんを放ったらかしです。
「見ておいてって言ったじゃん」と抗議すると
「俺は、音楽も聴けないのか!」と逆ギレする始末。
家族で外出をする際には、荷物1つも持ってくれません。
身長150センチの私が、赤ちゃんを抱っこし、どでかい赤ちゃんバッグを下げて歩き回り、身長175センチの旦那が手ぶらでスイスイ歩くのです。
赤ちゃんの抱っこは「腰が痛くなるから」と拒否。
荷物持ちは、格好悪いからイヤだそうです。
また、私が風邪を引き39度も熱が出た事が有りました。
その日は休日の昼間でした。旦那は寝ています。
私はフラフラしながら「しんどい。熱が39度もある」と旦那に言いました。
旦那は「大丈夫?」と布団から顔だけ出して言いました。
咄嗟に「大丈夫」と言うと、旦那はそのまま寝てしまいました。
え?手伝ってくれないの?と戸惑いつつ、暫くは這うようにして家事育児しましたが、身体が辛くなるに連れて怒りも増していきました。
寝ている旦那に「何故、手伝ってくれないのか」と抗議しました。
すると旦那は「君が大丈夫って言ったんだよ」と言うのです。
この時点では、私は未だ「発達障害」の事を知りませんでした。
それに夫婦2人きりで生活していた頃は、こんな人じゃありませでした。
どちらかが病気になったら、元気な方が献身的に看病しました。
子供が産まれた途端、何故こうなってしまったのか分かりません。
この時の怒りは今でも消えない程、ショックでした。
私は「絶対に復讐してやる」と思いました。
ある時、旦那が熱を出しました。
旦那は「ふう…苦しい」と寝ています。
私は冷たい目で見下ろしながら言いました。
「苦しいでしょ。私は、その状態で家事育児をやったんだよ。
あなたは手伝ってくれなかったよね」。
私はそのまま旦那を置いて、子どもを連れて出掛けました。
脱水防止の為に飲み物を枕元に置いていったのは、情けです。
旦那は、現在住んでいるアパートに『自分だけの部屋』を一室借りました。
旦那の母親のアパートなので、家賃をタダにして貰ったようです。
あまりにも旦那が息子への関わりを拒否するので
「なぜ子育てから逃げるのか」と聞いた事が有ります。
旦那の答えはこうでした。
「俺にはオッパイが無いから、赤ちゃんが泣いた時に何もしてやれない。
それに、赤ちゃんは喋りもしないし、どう接して良いか分からない。
いつになったら子供と映画を観に行ったり、話をしたり出来るんだ。」