初めてパラスイミング競技会を観に
横浜国際プールへ行きました。
みんな凄いんだろうなーと
漠然としか思っていなかったのですが、
生で見ると、すぐ感動。
腕がない選手でも
腕がある選手と一緒に泳ぎます。
脚のキックだけで必死にくらいつく。
トップと歴然とした差の中で、
絶対に諦めずにゴールを目指す。
アスリートです。
決勝でもない1レース目から本気の迫力。
始まってすぐからその姿がぐっと胸に迫り、
泣いていました。
パラならではのいろいろなルールも、
初めて知ることが多かった。
両腕がない選手は、
スタート位置では手で捕まれないため
口でくわえてタオルを引っ張って、
スタートの合図を待ちます。
そして、脚と全身を使って、
魚のように体をくねらせて泳ぐ。
レースが終わった後は
コース毎の仕切りをくぐって、
プールサイドに上がるハシゴへ。
通常、私たちは
両手で手すりを持ちながらあがります。
でも、両腕の肩から先が全てないので、
言ってみればアザラシの動きに似た感じで、
脚の力と全身をバネのように跳ね動かし、
バランスをとって
ひょいっとプールサイドに腰掛けます。
見てると、神業です!
全盲の選手は、
見えないので斜めに泳いでいってしまいます。
だから両隣のコースは空けて、
コースの仕切りに触れながら泳ぐ。
ゴールがどこかわからないので、
近づいたら棒で頭をポンとつっついてもらう。
「私が今日も泳ぐ理由」の著者、
一ノ瀬メイちゃんは、バタフライ100m。
50mも泳いで折り返すなんて、
スポーツをしない人間から見たら、
なんという長い距離なんだろうと思う。
そのスピード感は、
障害者競技であることを忘れる。
メイちゃんは2位だったが、日本新記録を達成。
著書も出している人気者は、
客席にも笑顔で手を振ってくれた。
・・・我が家を見渡せば、
5体満足ながら怖がって泳ぐ練習を全力拒否し、
隙あらば水泳授業をサボろうとする長男は、
パラスイミングを見てどう感じただろう。
諦めなければ、
なんでもできるんだよ。
できないことはない。
子どもなんて特に、
可能性しかない!
どの子も、自分で線引きしたり諦めたりしないで
果敢に挑戦してほしいなぁ。。。


