カッサフォルテ犬猫コラム -138ページ目

慢性腎臓病2

そもそも腎臓とはどんな働きをする臓器なのでしょう?
その主なものを挙げてみます。

一番よく知られているのはおしっこを作ると臓器いうことでしょう。
動物の体内ではエネルギーを得るためだったり、体を作っていくためだったり、
生きていくために様々な化学反応が起きています。
必要な物質が作られていく一方、その過程で不必要な老廃物もできます。
これらの老廃物や不要物は血液によって腎臓に運ばれ、
そこで濾過されておしっこの中に排泄されます。

動物の体内ではナトリウムやカリウムなど様々なイオンがバランスよく保たれ、
それぞれに重要な役割を果たしています。
このイオンのバランスを保つのも腎臓の働きの一つです。
おしっこを濃縮する際に不要なものは排泄し、必要なものは再吸収します。

また、腎臓は塩分や水分の排出を調節したり、
血圧を上げるホルモンを分泌したりすることによって
血圧の調整にも役割を果たしています。

さらに、腎臓からは赤血球という血液の赤い細胞成分を作らせるホルモンを分泌しています。

このように、いろいろな働きをしているんです。

慢性腎臓病

以前にどこかでチラッと書いたと思いますが、
昔に比べて長生きするワンちゃん、ネコちゃんが増えてきました。
これは獣医師としても飼い主の一人としてもとてもうれしいことです。
しかし、人間もそうですが、年をとるといろいろな病気が出て来ます。
その一つが慢性腎臓病です。
これは特にネコちゃんで多い病気で、
最近の研究ではネコちゃんの50%が慢性腎臓病を持っており、
15歳以上のネコちゃんでは81%が持っていると報告されています。
ただし、そのほとんどは初期の腎臓病で明らかな臨床症状はありません。

ネコちゃんは元々砂漠に住んでいた動物なので、
水を無駄にしないように濃いおしっこをするように進化してきました。
そのため、腎臓に負担がかかりやすいのです。
ちなみにネコちゃんに膀胱結石などの病気も多いのも濃いおしっこをすることが理由です。
少し話が逸れました。
今回から何回かに分けて慢性腎臓病についてお話ししていきたいと思います。

ノミ注意報2

急に体をかゆがりだしたとか、妙に尻尾の付け根をかじる、
などの行動が見られたらノミがいるかもしれません。
ノミは毛の中に隠れてしまいますし、かなり素速く動くので、
ノミそのものを見付けるのはなかなか難しいです。
ですから、ノミの糞を探します。
白い紙などの上でかゆがる部分や尻尾の付け根の部分をゴシゴシこすってみてください。
ノミがいると黒い粒が落ちてきます。
そこに水を垂らしてみてください。
それがノミの糞ならば血がじわっと溶け出してきます。
ノミの糞があるということはノミがいるということです。

残念ながらノミはシャンプーしても完全には落ちません。
市販のノミ取りの薬は効かないわけではありませんが、
効果は今ひとつです。
実際に市販のノミ取り薬をつけたけどまだいると言って来院される方が少なくありません。
また、ノミ取り首輪はネコちゃんで中毒を起こすことがあるので要注意です。
市販のものに比べると高くなってしまいますが、
やはり動物病院で扱っているものならば効果は確実です。
背中に垂らすタイプのものと食べさせるタイプのものがありますが、
どちらも効果には差はありません。
ただ、食べさせるタイプの方が効果が出るのが早く、
シャンプーの影響を受けないのでお勧めです。