先日、親父の夢を見た。親父はもうこの世にはいない。
自分が中学校の頃、病気を患った。
中学という年齢は一番反抗期にあたりご多分にもれず親に対して反抗の
時期だった記憶がある。病気を患って自分の父親が病気になるなんて
予想だにしない出来事に素直に受け取れない自分がいた。
自分は5人兄弟でちょうど真ん中にあたる。姉、兄、妹、弟。完璧である。
友達からは何か知らないがうらやましがれた。(喧嘩ばかりするのに)
母からはそんな深刻な病気と聞かされててはいなかった。
1年、2年と入退院を繰り返す親父を見て何か力になりたいと思っても何も出来ない自分。
話はすれども反対に子供たちに心配かけないように装ってた親父。
それから3年後52歳の生涯を閉じた。
その日病院にいる母より電話があった。「もう、お父さんダメみたい。みんなで病院に来て頂戴。」
気丈に振舞っている母の姿が反対に痛々しく思えた。
兄弟4人に「先に行っといて。俺はちょっと持っていく物があるからと。」言ったような気がする。
兄貴が「親父の最後はみとどけろよ。」と言葉を残し病院へいった。
一人残された自分は気が抜けたように、実は持って行く物なんてなかったのだ。
ただ親父がこの世の中から居なくなってしまう現実を受け止めたくなかったのだ。
いろんな事を思い出しながら、一人泣いていた。
結局自分は親父の最後は見届ける事は出来なかった。
やすらかな顔をしていた。心の中で親父ごめんな。不思議なくらい冷静な自分が居た。
涙もその時は溢れる事もなかった。
親父の命日になるといつも思う事がある。あの時、本当は最後に親父と話せなかったことを。
自分がいつしか子供の親になり親父の気持ちを考えるようになり、
親父も最後は話したかったんではないだろうかと。
後悔と言う二文字が心の中にあるような気がする。
親に対して孝行したいとよく言うが、一番の孝行は子供が元気でいるのが一番の孝行では。
と思う。親より先に亡くなる不幸はこの上ないだろう。
事故、病気等で亡くなるのは避けようにもない事だが、
自分で命を絶つような親不孝は決して行う事がないようにしたいものだ。