無料楽譜作成ソフトMuseSocreでCASIOPEAのバンド譜を作るのが趣味の私。

 

 

 

老後のすべての時間をCASIOPEAのライブ演奏の耳コピ、及び演奏動画を解析して、御本人が演奏する「真の音程」を解明する。過去に楽器屋さんで販売されて、今ではオークション・サイトで高値で取引されている市販楽譜は嘘だらけで、「真の音程」には出会えない。以下はCASIOPEA「Take Me」のBメロ最後のコードG7(♭9,13)であるが、市販楽譜で正しく採譜されているものはひとつもない。御本人は確認出来るすべての演奏動画で以下の写真のように弾いている。なお、ギター指板イラストは観客席から手元を観察する体で、通常よりも180度回転させてある。また、赤丸だけ弾き、赤丸が無い弦はミュートと解釈して欲しい。

 

 

 

私は何故「真の音程」にこだわるのか?プロが演奏した「真の音程」には我々を魅了する「芸術的意味」がある。これを徹底的に真似て繰り返し演奏することでしかアマチュア・素人が上達する道は無いと信じているからである。私は元々演奏中心のアマチュア・キーボーディスト。上達するために練習するのが趣味だったが、実際の演奏よりも「真の音程」を解析するのが「研究者気取り」や「探偵気取り」、「警察科捜研気取り」で楽しくなってしまった経緯がある。「●●気取り」は強烈に楽しい。

 

実は私も過去は市販楽譜が頼りの人だった。絶対音感が無い私。学生・社会人と耳コピを端から諦めて避けていた。音楽雑誌に掲載される御本人のインタビュー記事を参考に楽譜を訂正して演奏する日々。時は経ち、DVDなどの演奏動画が多く発売。パソコンによる低速再生を駆使し、演奏する手元を観察すると、市販楽譜は元より御本人インタビュー記事でさえも嘘だらけであることに気が付く。

 

  

 

社会人終盤で「ジャズ・ピアノを弾いて、アドリブが出来るようになりたい」と思ったが、ジャズは難しいので、ジャズのアドリブを耳コピするのではなく、CASIOPEAのアドリブを耳コピするようになった。パソコンのマウスで再生ソフトの同じ箇所を何回もクリックして、何回も連続再生出来るようにするといった「耳コピ環境」を整えた。多くのCASIOPEAのアドリブを耳コピした。私の耳コピ方法は知りたい音程と実際に鳴らすシンセサイザーの音程を比較。「同じか?異なっているか?」を何度も試して音程を特定する方法。音源の低速再生も取り入れて、CASIOPEAの高速アドリブをどんどんと耳コピしていった。

 

 

一方、和音は演奏動画が頼り。低速再生で鍵盤を観察して得た結論を既出の無料楽譜作成ソフトMuseScoreに記録していった。

 

 

私の専門であるキーボード演奏解析の記録だけでは満足出来ずに、バンド譜を作って、解析結果を鳴らすようになった。他の楽器パートであるギターやベース、ドラムは市販楽譜の丸写しであった。楽譜ソフトの再生機能で作ったバンド譜を鳴らすと、まるで昔あった百貨店屋上のアミューズメント・スペースにある「パンダの乗り物」から流れる音楽のように幼稚に聴こえた。

 


すぐに「芸術的ニュアンス」の付加のために各楽器の音符に対して細かい「音量の大小」の調整が必要とインターネット上の記述で教わった。音楽に必要な芸術的抑揚、ニュアンス、アーティキュレーションである。しかし、これらを付加しても、とても「CASIOPEAの音楽」には聴こえなかった。演奏動画解析を繰り返してきた今だから言えるが、全体の「雰囲気」が違う、すなわちコード・和音を構成する各楽器の音程が間違っていた。このことがきっかけでギターを初め他の楽器も「御本人のように」と演奏動画を解析するようになった。

 

ある時に「和音の耳コピ」が出来ることに気が付いた。単音の耳コピのように和音を構成する音のひとつだけに集中して、シンセサイザーの音の音程を比較すると「同じか?異なっているか?」がわかった。『CASIOPEA「Misty Lady」のボコーダ(Vocoder)の和音の耳コピ』で実証成功。ギターのコードも同様に耳コピ出来るようになった。

 

 

 

やがてベースも聴こえるようになり、ドラムは演奏動画が頼りであるが、動画観察のための「動体視力」も鍛えられて「通常運転」やフィル・イン・フレーズを楽譜化出来るようになった。これらの成果をバンド譜に落とし込む。バンド譜を再生すると大迫力の演奏だった。パソコンの前で興奮した。CASIOPEAそっくりにバンド譜が鳴っていた。「ああ、御本人の演奏する音程でバンド譜が出来たんだな」と感じた。

 

前置きが凄く長くなってしまった。本題に入る。3年前に制作が完了して、その後改良を加えて「やっとYouTubeでお披露目出来る」とアップしていた作品を今回大幅リニュアル。「お披露目出来る」とアップして喜んでいた作品も、私自身が成長したのか「見劣り」する作品に思えてくる。今回アップした作品はCASIOPEA「Fightman」。早速今回の作品を聴いて欲しい。今回の「アップ・グレード」の特徴はドラム・パターンを日山正明限定に楽譜化。全動画を解析。神保彰のドラム・パターンを完全排除した。

 

 

 

(掲載終了)