初級者向け ~Altimate HUD for Beginners~ ① | とむぱち隊長のもんげー日記(現在、株や期待値プラス攻略法)

とむぱち隊長のもんげー日記(現在、株や期待値プラス攻略法)

世の中強気のギャンブラーが多い中、誰よりも弱腰でありながら、
それでも世界のカジノを旅しながら攻略していく理論派攻略日記です。
現在日本で、日々期待値を追及しながら生活してます。
最近ではコジテク日記となりつつあります。(汗)

去年に紹介した初級者用HUDですが、割と人気が高いようですので、若干修正してニューバージョンとして紹介します。
名付けて、Altimate HUD for Beginners

 

Hands /WinR /Flop% /Turn% /River%
VPIP /PFR /ReSt /Squez /FtoReSt /BBFtoSt /ReStvsHero
Limp /LR /CO-St /BTN-St /BTN-MinR /SB-St
FlopCB /SkipCB-F 
/TurnCB /FtoCB /BetvsMissCB /CR

 
 前回の初級者用HUDより若干スタッツが増えてしまいましたが、その分有効度は倍増!とまでは行かないと思いますが、まあ良くはなってると思います。
表示されている数字はトム所長自身のスピードポーカーのスタッツです。スピードポーカーですので、6人卓、NL20です。
ちなみに、自分のHUDの位置が狂った時にすぐにわかるよう、目立つ黄色に色付けしてます。

一段目
 Hands 
/WinRate /Flop Aggression% /Turn% /River%


Hands
 これはこのHUD表示を構成するトータルハンド数です。ここに表示されている範囲は約4100ハンドです。敵のハンド数がこれだけあればその数字は相当に信頼できますが、普通はここまで貯まることはあまりありません。

WinRate ウインレートと言って、100ハンドあたり何BB勝っているかの数値です。
この数値は運に大きく左右されますので、本当はEvRate(理論上の勝率)が良いのですが、それを表示させることができないようなので実現勝率で代用します。
勝ち組プレイヤーなのか寿司なのかの判定に補助的に使います。

③~⑤
Aggression% ポストフロップでのアグレッション(攻撃性)を表します。
この数字を見ることによって、フロップ後において、敵がアグレか、あるいはパッシブにチェックコールが多いのかがわかります。アグレな敵には強いハンドでのチェックコールが有効です。つまりスロープレイです。パッシブな相手が強くベットしてきたらかなり要注意です。
前回のHUDではポストフロップをひとまとめで表示してましたが、やはりフロップ、ターン、リバーと分けて見た方がより正確なので分けました。フロップだけ強気なプレイヤーにはとりあえずコールしてターン以降のカードと出方を見ることができます。リバーのアグレッションが高いプレイヤーはブラフを疑います。

CR チェックレイズです。これが多いプレイヤーにベットする場合は注意しましょう。


 

二段目 
VPIP /PFR /Resteal /Squez /FoldvsResteal /BB-FtoSt
/ReSt vsHero


VPIP プリフロでの参加率。まあ説明不要ですが、この数字が低いとロック、高いとルーズです。40を超えているプレイヤーはほぼ寿司でしょう。フルリングだと、30超えていたら寿司と見ていいと思います。

PFR レイズで参加する率。VPIPとのバランスを見ます。PFRがVPIPの半分以下だと、やはりパッシブな寿司と見て間違いないと思います。

ReSteal リスチール。これは、カットオフ、ボタン、SBからのオープンレイズをスチールと規定して、それに対して、ボタンやブラインドからリスチールを返す確率。
これはなかなか重要な数値で、ボタンやカットオフから微妙なハンドでスチールをするか考えるときは、必ず後のプレイヤーのこの数値を見て、これが高い場合はあきらめて素直にフォールドします。

Squez おなじみのスクイーズです。誰かが初めにレイズをして、それに対して少なくとも一人以上のコールが入っている状態で、さらにリレイズすることをスクイーズといいます。
真ん中の、レイズに対してコールドコールしたプレイヤーのハンドはどうせたいしたハンドではないだろうという読みが前提で、リレイズして初めのオリジナルレイザーさえおろせれば真ん中のプレイヤーのコール分のチップもほぼ自動的に余計に取れるから、期待値が高いプレイということで、これをやたらに多用するプレイヤーが結構います。
前からのレイズにフラットコールしようとする場合は、自分の後ろにそういうプレイヤーが居ないかどうか確かめてからコールする習慣をつけるといいです。
また、AA等を持っていて前からレイズが入った場合、通常は変なスロープレイなどせずに素直にリレイズすることが強く推奨されますが、ただし、後に強烈なスクイーザーが居る場合は、それを狙ってフラットコールして罠を仕掛けるのも時にはありかもしれません。
ていうか、時にはそういう目にも合わせてやらないと、調子に乗られてやっかいです。(笑)

F-ReSteal CO、ボタン、SBからスチールした時に左からのリスチールに対してフォールドする確率。自分がブラインドに居てスチールにこられた場合、そのプレイヤーのこの数値が高ければリスチールが成功しやすいです。

BB-FSteal BBの時にスチールに対してフォールドする率。これが高いプレイヤーがBBに居る時には積極的にスチールに行きましょう。

ReStvsHero これは、Hero(自分のこと)のスチールに対してリスチールを仕掛ける率です。特定の相手に対してのみやたらにリスチールしてくるプレイヤーが居るのですが、自分がそのターゲットになっていたらこの数字が高くなっているのでわかります。そのようなプレイヤーを自分の左側に発見したら、中途半端なハンドはスチールせずに捨てて、強いハンドとプレイしやすいハンドでのみスチールし、案の定リスチールしてきたら強いハンドはもちろん4ベットするなりフラットコールして罠を張るなりし、それほど強くはないがプレイしやすいハンドはジャストコールしてポジションを生かして有利にポストフロップを戦ってやりましょう。相手のハンドレンジはそれほど強くはないので心配はいりません。


 

三段目
Open Limp /LimpReraise /CO-St /BTN-St /BTN-MR /SB-St

Limp 文字通り、リンプで入る確率です。これが多い人はだいたい寿司です。
要注意なのは、トム所長もそうですが(笑)、この数値が低い(3以下)プレイヤーが前の方からリンプしてきた時です。この場合、寿司リンパーの中途半端なハンドでのリンプと違いプレミアムハンドが入っていることが多く、自分がさらに強いプレミアムハンドを持っている時以外は決してレイズしてはいけません。仮にレイズしてリレイズされてしまった場合はあきらめてフォールドしましょう。自分のハンドがAAならもちろんさらにリレイズしますが、KK、QQやAKの場合はリリレイズはやめてフラットコールし、フロップ以降はAAを持たれている可能性を意識しながらのプレイになります。また、相手のハンドがKK+を確信できる時はQQとAKでもフォールドとなります。

LimpReraise 今回新たに加えたスタッツで、①と合わせてこの数字を見ることで、リンパーが
プレミアムハンドでリンプリレイズを仕掛けてきいてるかどうかの判断材料にします。
①が低くて②が極端に高いプレイヤーのリンプに対しては、KK+以外のハンドは自分もリンプしなければなりません。逆に自分がAAの場合は大チャンスですので、必ずレイズしてリレイズさせ、フロップでオールインまで持っていきます。自分がKKの時は逆に大ピンチに陥っている可能性がありますので、スタッツとポジションをよく検討して、AAとKKでしかリンプしてこないプレイヤーだと判断したらKKでもオーバーリンプした方が良いかもしれません。

CO-St カットオフからオープンレイズする率。このあたりの数字が高いプレイヤーに対しては積極的にリスチールが狙えます。

BTN-St 非常に(一番!)重要な数値です。このプレイヤーのようにボタンから60%以上もオープンしているプレイヤーに対しては、ガンガンリスチールしましょう。(笑)
ちなみに、トム所長のスピードポーカー観察によれば、ボタンからの2BBレイズは多くの場合非常に弱く、6~7BBの3ベットをすればかなりの確率でフォールドさせることができます。それこそエニハンで3ベットしても利益が出るのではないかと思えるくらいですが、まあさすがにそれはアレなんで、AX、KQ、KJ、QJs、77+くらいで3ベットしていったらいいんじゃないですかね。もちろんボタンレイズ率の異常に高いプレイヤー相手の場合限定ですけど。
それと、二段目のF-ReStealの数値も合わせて見る必要はあります。なお、ボタンレイズ率が高いプレイヤーでも3BBレイズの場合はそこそこ強いハンドであることが多く、リスチールしても抵抗、反撃される場合が多いので注意が必要です。3BBレイズに対しては、自分がSBならそこそこのハンドでもあきらめてフォールドし、BBならフラットコールをした方が良いと思います。フロップを見てみてダメならさっさと降りましょう。

BTN-MinR これも今回新たに入れました。ボタンからミニレイズをする割合です。トム所長の場合、ボタンからは全体として62%スチールするが、その中の30%はミニレイズで、32%はそれより大きいレイズだ、ということです。ボタンからのレイズ額に二種類以上あってそれを使い分けているプレイヤーであることが明白です。(笑) たいていの場合はミニレイズは弱い言えますので、こうなると、こういうプレイヤーからボタンのミニレイズが来た場合は、リスチールする絶好のチャンスだ、ということになります。ただ、トム所長のこのスタッツに関しては正しく反映されていません。ホールデムマネジャーの欠陥の一つですが、自分のスタッツの中で、レイトポジションとSBからのスチール率の数字は極端に高く出てしまいます。というのは、自分の番に回ってくるまでにサクッとクイックフォールドしてしまったハンドについては、「単にフォールドした」としか記録されず、「自分の番まで全員フォールドで回ってきて、スチールするチャンスが有ったけどスチールせずフォールドした」とはカウントしてくれないのです。なので、「クイックフォールドせずに自分の番までフォールドで回って来るのを待っていた」ハンドのうち何%スチールしに行ったかが表示されてしまうので、実際よりははるかに高く出てしまいます。
ただ、他人のスタッツについては正しく出ますので、他人のボタンスチールのスタッツがこのように64/35などと出ていてしかもそいつがミニレイズしてきたら、BBからならエニハンでリスチールしても利益が出るでしょう。(笑)
ボタンスチールの時にミニレイズと普通のレイズを使い分けるプレイヤーは結構いますのでこのスタッツを表示させるのはわりと有効だと思います。
ただし、
トム所長退治に使うのは禁止。

SB-St SBからBBに対してスチールする率。このHUDのプレイヤーのように50%以上もスチールしてくる相手に対しては、2や3を含んだような最低ランクのハンド以外は捨ててはいけません。とりあえずコールしてフロップを見ましょう。BBにはポジションという強い味方もあるので、フロップ以降は有利に戦えます。もちろん、そこそこ以上に良いハンドであればリレイズもどんどんすべきです。とにかくBBを簡単に捨ててはいけません。とりわけ、2BBのレイズに対しては、よほどのことがない限りはコールして大丈夫です。フロップ外したらさっさと捨てればいいだけです。フロップが合った時にがっつり取り返せます。
ちなみに、このスタッツに関しても、自分のスタッツは④⑤と同じ理由で正しく反映されません。必ず高く出ます。


 


四段目 FlopCB /SkipCB-F /TurnCB /FtoCB /BetvsMissCB /Overall Check-Raise 

Flop
CB フロップでCB打つ率です。これが70%以上の高いプレイヤーにはフロート(あまりヒットしなくてもとりあえずコールしてターンのカードと相手のアクションを見る)が有効です。

ここが40以下のプレイヤーがCB打ってきたら何か当たっている可能性が高いとみていいでしょう。

SkipCB-F フロップでCBを打たなかったときに、ベットされたらフォールドする率。
この数値が高いプレイヤーは「CBを打たない≒全く手がない」という感じなので、こちらも手がなくてもベットすればポットを取れる可能性が高いです。
ただし、同時にこの段の最後のチェックレイズ(罠)の項目も一応見ておきましょう。

TurnCB フロップでCBを打った時に、ターンでも続けてCBを打ってくる率。これが高い相手はフロップでコールしてもターンでまた打ってくるので、マージナルなハンドはフロップでフォールドしてしまうのがいいかも。逆に、強い手が入った場合はフロップでレイズせずコールにとどめて、ターンでまた打たせてその分も稼ぐといいでしょう。
ターンではCB打たないプレイヤーに対しては、フロップでマージナルなハンドでコールできます。

F-CB フロップCBに対してフォールドする率。CBにたくさん降りてくれる相手に対しては、手がなくても積極的にCBを打ちましょう!
逆にCBに降りない相手に対しては、バリューハンドのみで、しかも大きめにCB打ちます。(笑)

BetvsMissCB これは、プリフロレイザーがCBを打ってこなかったときに、それに対してベットを打ち込む率です。
これが高い相手は、全般的に弱みに付け込むプレーを多用するプレイヤーなので、手があるときにわざと弱いプレーをして釣り上げることができます。
また、チェックをするとベットしてくるので、マージナルハンドやドローを持っていてベットされたくない時にはあえてこちらからベットすると、フォールドエクイティーが得られる分だけ得になるかも。
ホールデムマネジャーでは、Bet vs Missed CBetの項目です。


4000字オーバーとかで続きが書けなくなったので、次の記事にまとめが入ります。