相変わらずあまり反応ありませんが、おととい予告した通り、オンラインポーカーの今後について論じてみます。
まず、オンラインポーカーの現状について。
2003年にWSOPメインイベントで、クリス・マネーメーカーという冗談のような名前(本名)を持った素人のポーカープレーヤーが、オンラインの$38バイインのサテライトから勝ち上がり、なんといきなり優勝して数億円の優勝賞金をかっさらってしまったところからまずアメリカでポーカーブームに火が付き、その後爆発的に全世界に広がっていったわけですが、だいたい2007年から2009年くらいにかけてブームがピークを付けて、その後は徐々に陰りを見せています。
特にオンラインポーカーにおいて、ここ数年プレイヤー数が減少の一途をたどり始めているのではないかと、トム所長は日々感じています。
それはなぜか??
ということについては、おとといの記事でも書きましたが、年々オンラインポーカーのテーブルにおけるサメ比率がアップする一方で、スシが入ってきた途端に食われて殺されてしまう、という状況が続いているため、スシの数が減る一方になっている、という点が一番大きな理由です。
極端に言えば、オンラインのキャッシュゲームにおいては、現状、どのポーカールームのどのテーブルでも、ほとんどサメばかり、という状態になってしまっており、これでは盛んになりようがない、ということはまあ誰でもわかるのではないでしょうか?
トム所長は、この憂慮されるべき状況を大きく変えない限りは、オンラインポーカー、とりわけキャッシュゲームは衰退の一途をたどり、やがては一握りのマニアしか残らないマイナーゲームに成り下がってしまうと予想します。
このシナリオは誰にとっても良いはずはなく、もちろんそうならないようになんとかしないといけないわけですが、トム所長は、そうならないための提案があり、これを実現すればオンラインポーカーのむ衰退に歯止めをかけることができると信じています。
①多面打ちの制限
これが最も重要だと思っています。
現状のオンラインポーカーテーブルにおける異常ともいえるサメ比率を下げるための有効な施策はこれしかあり得ません。
具体的な制限の仕方ですが、いろいろ考えられると思うので、各ポーカールームで独自の制限を設ければいいと思いますが、かなり思い切った制限にしないと大きな効果はないと思われます。
一例として、「一人二面打ちまで」というのはどうでしょうか?
これなら相当の効果が出ると思われます。
②トラッキングソフトの禁止
やはり、HM等の存在がサメとスシのレベル格差を拡大していると思うし、こんなのを使って自分のプレーが分析されていると知ったとたんに少なくともオンラインでのプレーはやる気をなくすスシはかなり多いと思われるので、これは禁止にすべきと思う。
ただ、相手のプレーではなくて、自分のプレーや成績だけをトラッキングするソフトであれば、許可してもいいと思います。
それであれば、スシもあまり拒絶反応は見せないのでは。
とにかく、自分のプレーがそのようなスパイソフトに常に監視されている、というような状態は、普通のプレイヤーにとって気持ちの良いものであるはずがないです。
このようなソフトはスシを大量虐殺するだけでなく、最終的には勝ち組プレイヤー自身の首をも絞めてしまうツールになるとトム所長は確信しています。
以上二点が少なくともある程度実現されない限り、オンラインポーカー、とりわけキャッシュゲームについては衰退の一途をたどっていくことはまず間違いないと思われます。
ライブのポーカーについては、どうなるかはちょっとわかりません。
ライブの方も状況としてはそれほど良くはないように見えますが、どうなんでしょうね。