ポイペトの、とあるカジノでは、負けすぎたギャンブラーが、何人も、部屋で自殺したらしく、ピーが出るといううわさだ。
ピーというのは、タイのお化けである。
タイ人の中では、ピーが出るのを怖がって、そのカジノホテルの部屋には、絶対宿泊したくないという人もいる。
タイ人はピーを心から信じている。
ちなみに、ポイペトには、生きているピーも存在する。
と、いうのは、カジノに負けすぎたタイ人ギャンブラーが、高利貸しに手を出し、担保にパスポートをとられ、結局、金利が高すぎて(日本のヤミ金融のトイチどころではない金利らしい)金も返せず、パスポートは取り返せず、のうちに、パスポートの期限が切れ、金もないのでどうにもならず、国境のカジノエリアで乞食化して、住み着いている人のことをピーと呼んでいるのだ。
お金も身分証も全てなくして、自国に帰るに帰れない、生きている亡霊(ピー)である。
そんな人が、ポイペトには多数存在する。
その多くはタイ人であるが、まれに白人や日本人のピーまで居るのである。
ちなみに、カジノエリアには、誰でも無料で食える「ピー食堂」がいくつかある。
我々も、もちろん利用しているが、無料なのに、とってもおいしい。
無料でこんなもの出してもいいのか?
本当においしいのである。
特にゲンティンカジノというところのピー食堂はおすすめなので、ポイペトに行ったらぜひ寄ってもらいたい。
夜メニューの、麺類が無料とは思えない味わいだ。
毎日ピーどもが集まってきている。