電車の中、後ろの席の人が屁をこいた。
息を止めたいが生きるためには
息を吸わないといけない。
空気は重要である。
人のいないところで生活をしない限り、
必ず屁に遭遇する。
自分の屁は匂いを嗅いでも
確認できて快適であり笑、
可愛いものであるが、
他人の屁は、
例え、
世界屈指の美女の屁であっても
ニオイを嗅ぎたくないのは
どうしてだろう。
糞尿の調だからだろうか。
きっと人智を越える真実があるのだろう。
人智を越えるから
人は一生この疑問と闘い、
切磋琢磨し疑問を乗り越えようとしながら、
悶え苦しむ。
ホモサピエンスの数万年の歴史を
振り返っても解答が得れないまま
人々はこの世を去っている。
やがて
屁のミステリーは迷宮入りする。
世代を経ても未解決のまま終えるのだ。
電車出る時振り返って見たら、
屁のでもとはおっさんだった。