今からすると5年前の投稿ですが、普遍的な要素があり、大差がないと思うので再投稿します。
一部編集済み。
ファーストクラスで考えた愛人市場
定期的にニューヨーク東京間を移動し始めてから、11年が経過した。 未だに年間10数回の往復をしている。
多くの経営者は誰かに投資してもらっている。それが悪いとは思わないが、投資家がいると小生のようなライフスタイルの選択はしにくいだろう。
自分の他に株主がいると、ファーストクラスに乗っても、ファーストに乗っていることを株主に知られたくないだろうし、高級ホテルに泊まっても知られたくないだろう。
小生の会社には他人の金は一切入ってない。自己資本比率100%だから、社員にきちんと給与を払っていれば誰にも何も文句を言われる筋合いはない。
何が起きたとしても、100%の自己責任である。従って、儲かる時は儲かるけど、マイナスも有り得る。サラリーマンには大きな儲けはないけど、マイナスはない。それもチョイスだ。
好きな時に、好きな所に行って、好きな人と、好きなだけ、好きなことをして暮らすライフスタイルを得ている人は少ない。
そんな自由な暮らしをしている経営者は今迄に二人しか会ったことがない。 小生の二人の師匠だ。
小生もまだその域には入れてないので早く目指したいところだ。
多くの人は、ビジネスをしているといいながら、busyーness の状態だ。忙しさと言う仕事を持っている。
事業ではなく、仕事をOwnしているのだ。そして、忙しい自分に酔っているし惚れているのだ。 ビジネスオーナーと忙しさオーナーの勘違いである。
ビジネスオーナーとは、ビジーネス〈忙しさ〉を所有することとは違う。
弊社の歴代の社員は優秀である。 おかげで、10数年前から、自分で実務をやっていない。
会社を立ち上げてから一年目に悟ったことがある。
自分はこの仕事が出来ない人間だ。得意とする人を探してやっていただこう。もし、社長がやって失敗したら終わりだが、社員なら交代を立てることができる。
それ以来、仕事といえる仕事はしていない。
また、フライトに話を戻すが、
2002年から全てのJALフライトはファーストクラスに乗っていた。1998年からそれまではANAのファーストだった。
しかしながら、リーマンショック後はライフスタイルが変わった。
今は東京ニューヨーク間では、年間に数回しかファーストクラスには乗っていない。
毎回乗る度にやる気がわく。
移動時間を短縮できる訳でも無い。ビジネスクラスも最近ではフルフラットシートになって寝る際の快適さはさほど変わらない。機内食もビジネスクラスとほぼ同じ。
ファーストクラスは乗ってみればわかるとしか言えないが、一言で言うと、自分の時間を他人に邪魔されず過ごせる究極のライフスタイルがそこにある。
今日のファーストクラスは8席のうち3人しか乗ってなかった。オヤジと40歳ぐらいのおばさんだった。
最近は誰かの愛人らしき若い女性の姿をファーストクラスキャビンで見かけなくなった。オヤジかオバさんだ。
かつてはオヤジ達が若い愛人を連れてファーストクラスに乗っていた。 オヤジがファーストクラスで、女性がビジネスクラスかエコノミーというのも多かった。
リーマンショック後、愛人のマーケットが崩れた。
小生が六本木ヒルズに住んでいた時代は、住居棟の中に20代前半の女性が一人で住んでいたのを良く見かけた。恐らく半数近くではなかったかと思う。
あの年齢であの家賃の部屋に一人で住むのは釣り合わない。
オヤジはお気に入りの女性をアパートに住ませ、定期的に訪れるのだ。同じアパートの別の部屋に数名抱えているオヤジもいた。
愛人はオヤジ達の会社の社員として裏で給与をもらったり会社内で勤務することもある。
社内に社長の愛人がいるのがバレるとモラルの問題が発生し優秀な人材が辞める原因となる。またサラリーマンでも上司がその部下と不倫関係に陥ると部下の態度がデカくなり、モラルが崩れることは周知の事実だ。
住居は、オヤジの収入とオヤジがその女性をどう思っているかによって女性が住むアパートのレベルが変わってくる。
実際、小生の周りで愛人を囲っていた経営者は沢山いるがリーマンショックと共に愛人関係は崩壊されたケースが多い。経済的においておくことが出来なくなったのだ。
大成功している経営者牛若睾丸猫蔵氏は、「妻は大事にし。愛人は名の如く愛する。」と言ったのは有名である。妻にかかるコストから比べると愛人のコストは大したことはないのだろう。
小生は時々女性から愛人を探していないかと聞かれる。「モテるオヤジには愛人はいらない。」と答える。 すると、愛人を探している経営者はいないかと尋ねられる。
昨今の経済情勢では事業の継続をするだけで精一杯の経営者が多い。 愛人をキープ出来る人は少ない。
人は皆平等に年を取る。
愛人も年を取る。愛人は年を取ると切られる。年を取る前に結婚相手を見つけるか、事業をスタートするか、キャリアで身を立てるかの選択を迫られる。
女性の賞味期限は短い。
ラッキーな愛人は、経営者のおっさんが投資という名前で金を出して、店を持たせてもらえるか、会社を作ってもらえる。
そんな嘘っぱちはあり得ないと言う人もいるかも知れないが、それは貴方が現実を知らないだけ。 源氏物語が証明しているように、歴史上。昔から世の中は何一つ変わってない。
また、浦島太郎は亀という名の黒服に竜宮城という名の銀座に連れて行かれ、鯛やヒラメという名のお姉ちゃんと戯れ、朝起きて目が覚めたら、年老いた妻がいて現実に引き戻された。というクラシックでシニカルなストーリーである。
源氏物語が日本の教科書に使用されているのは驚くべき事実であり、日本は、のべつまくなしの人間のリビドーを子供の頃から教育しているのだ。
あっ、また話がずれてしまった(笑)。
最近はビジネスクラス席がファーストに似ているのでファーストクラスに乗る人が激減しているように思える。数年前のファーストクラスより今のビジネスクラス席の方が快適だとも言える。
ファーストクラスとビジネスクラスでは、サービスの質は全く異なる。
エクスクルーシブな世界を堪能しようとする人が少ないのかと言える。
ファーストキャビンは静かだ。
ファーストの場合、空港に到着してから、目的地の空港を出るまでほとんど人に会わない。
雑音のないゆっくりとした時間が流れている。
エンジンより前なので、ファーストクラスキャビン内は静かでゆっくり眠れる。 無防備に就寝中に屁をひると響き渡る可能性がある。
また、人にとってはどうでも良いことだけど、エアクラフトを最初にディプレインdeplane する感覚は味わってみると良い。
現地のスタッフと機内のアテンダントがやり取りをして、ドアを開ける。
そして、イミグレーションを最初にでる。 そこには運転手が待っている。
そんなライフスタイルが好きなのだ。
自分の望むライフスタイルはわかっているつもりでも、具体的に誰かに見せ付けられないと、見えてこないものが沢山ある。
前職時代、社長にこれでもかと言わんばかりのライフスタイルを見せていただき、自分の望むライフスタイルを描いた。
人は描いた物しか手に入らない。
ファーストクラスなライフスタイルを描こう。