さて。


ブログではあるけど、

一緒に天橋立を探索しますか^^



電車に乗って~


天橋立で降りて~


階段上って~


右に曲がって~


階段降りて~


駅の外に出て~


右に曲がって~


標識を左に行ったら~


天橋立入り口~







ではまず、簡単な基本情報から書きますね。



日本三景である天橋立がある場所は「京都府宮津市」。

日本海側に面した京都です。


中には、

「京都って日本海まであるの!?」

なんて人もいそうですが、案外大きいんですよね。






東側が宮津湾で日本海。

細やかな白い砂浜が続いていて、いかにも「海」って感じ。


西側は内海の阿蘇海。

内海だけあって完全に囲まれているので「湖畔」って感じ。


このグルっと一帯が宮津市で、

今の季節だと「松葉ガニ漁」が盛ん。


カニ目的にわざわざ足を運ぶも人も多いそうです。

えこも食べました♪


「松葉ガニ入り鍋焼きうどんセット」


寒かったのでコレにしました。


うどんとご飯の炭水化物コンビを食べるのは好きじゃないんだけど、

うどんをさっさと食べて、ごはんを混ぜて、カニ雑炊にして食べました。


一口運んでは溜息が漏れるほど、

美味しさを噛み締めながら食べました。


やっぱ京都って、

薄味だけどもしっかりお出汁が効いてて美味しいね♪



「セコ蟹のほぐし」



セコ蟹とは、松葉ガニの子持ちのメスで、

小ぶりだけど卵が珍味でこれまた美味しい。


お出汁で作ったおこごりを添えて食べると、

これまた絶品。


熱燗好きの人には堪らない一品だと思います。




おっとっと。

食レポは後にしようと思ってたのに。


今これ書いてる時間がお昼なのでついついw






で、地図を見て分かるように、

天橋立と呼ばれている陸地部分は本当に細く、

一番細い部分で何と19mしか無いんです。


全くと言っていいほど標高も無いので、

海面スレスレに陸地がある感覚になって、

満潮時とか水没は大丈夫なのかと心配になります。



この日はあいにくの雨模様だったのだけど、

授業の一環なのか、小学生のちびっ子達が、

松の落ち葉をかき集めて掃除に励んでいました。


こうした日々のボランティアも含めて、

天橋立の松並木は大切にされているんですね。






ほんと松並木なんですよ。

松しかない。



でもその景観はとても豊かで、

同じフォルムの松は2つとして無いんじゃないかと思うほど。


風のあおりを受けているのか、

大きく傾いた松群が何とも言えない風情を醸し出しています。



ちょっと一部ズラっと並べるね。









東側に続く砂浜は、

夏になると海水浴場になります。


こんな綺麗な砂浜にパラソルを差す気にはなれないけどw








日本三景で海水浴だなんて、なんて贅沢な!

って過ぎったけど、そういえば宮島もそうだった。


厳島神社の大鳥居では泳げないけどねw



東側と西側で景観がガラリと変わります。



これが西側。

カモがたくさん泳いでて、ほんと湖畔って感じ。






カモを眺めてると、一斉に潜ってたね。

その一帯に魚群でも居たのでしょう。


水も透き通っていて、

比較的ゴミを感じなかった。


魚介類が美味しいのも頷けます。



ちなみにこれは、

前日に食べたヒラメのお造りと京風おでん。







この土地で不味い物を探すのは不可能ですね。



さてさて。

ここまで結構歩きましたよ?


入り口付近は、かなり人が居たんですよ。

雨の平日月曜日と思えないほど。


それで舞い上がって、

右行ったり左行ったり。



気がつけばえこ一人ぼっち。

あたりには、だーれも居ない。


後ろを振り返っても長い道が続くだけ。

前を見ても同じ風景。


もしここで、

おでこにバットを当ててグルグル周ったら、

どっちがどっちなのか絶対にわから・・・


・・あ、砂浜があるほうが東ね。

OK。



雨は相変わらず降っています。

寒波の影響で、昼間だというのに鬼寒い。


100均で買った手袋を取り出して装着。


トイレに行きたくなってきた。

前方に建物が見えて(鳥目でかすんでる)駆け寄ると。。













神社でした。

この注連縄は子宮でも模してるのだろうか。


どこを見回しても誰も居ないのを良いことに、

先日覚えたばかりのセリーヌディオンを大熱唱。


トイレを紛らわせる。

紛らわせる。。


まぎらわ・・







って、どこまで歩いても松並木!




ちょっと飽きてきた!

トイレどこよ!!!







気がつけば小走りになって、

歌はいつの間にか「負けないで」に変わってた。




そして櫓を見つける。

あった!!!




駆け寄ると・・・








中身空っぽの休憩所。



てか、天橋立って、

一体全長何キロあるの?



予備知識何も無しで歩いてしまったえこ。

突如無限の不安に襲われる。



トイレ・・・

誰もいないし・・いっそのこと・・・



だめよーだめだめ。



えこは人間。

そう!人間だもの!



道端の杭に書かれた文字を読む。













え?


相当歩いたよ?

まだ1kmもあるの?




それもそのはず。



松並木の全長2.9km。

天橋立の全長3.6km。



この数字が分かった途端、

異常なまでの尿意に襲われて発狂寸前!


傘を疎かに、構わずに走り出した。



そして想いは成就する。

残り500mの地点でトイレを発見。


しかもとても綺麗。





あ、トイレブログみたいになってきた。




全部忘れてね♪




そうそう、ほんとたくさんの松の木があるんだけど、

歴代天皇の植樹松もあったり、

樹齢や形等々を以って名前のついた松もたくさんありました。





「双龍の松」




今では折れてしまったけど、

寄り添った二本の松が天に昇る龍に見えることから名づけられた松。


折れた松の一部が横たわっていました。







「船越の松」




名前の由来は分かりませんが、

この天橋立松並木の中で、明らかに一番ぶっとい松。


斜めに傾いていたけど、

二本の鉄柱によって支えられていました。






幹の太さもえこ三人分くらいかなぁ?

この石柱で松並木ゴールです。






改めて看板を見ると距離的に短く感じるのだけど、

いやぁ、長かった。


でも感動もたくさん。


雨と寒さを忘れてた時間も多かったし。



とりあえずゴールしたら、

民芸品屋さんとかでコーヒーとか温かいうどんでも。



と考えていたのだけど・・・









何も無い!!!


大根スティックでも食べるか!?



うどん屋もあったけども!!








まさか何も無いのか?

と疑いながら歩くと、やっぱりちゃんとありました。






うんうん。

無いわけが無い。



時計を見ると結構いい時間。



お腹も空いて足も疲れていたけど、

ケーブルカーを見つけたので、もう少し頑張ることに。


やっぱり高台から眺めてナンボよね。



道中、手打ちうどん屋さんを見つけたので、

全て落ち着いたあとの食事場所として目星をつけておきました。


干物を売ってるお店が多く、

磯の香りが立ち込めてる。


飲食店のメニューを見ると、

「干物盛り合わせ定食」とかもあって珍しかった。



ネコやハリセンボンも可愛かったな。






ケーブルカー乗り場に向かうには、

「丹後一ノ宮 元伊勢籠神社」を通ることになります。


伊勢神宮の出張所みたいなものなのかな?


特に調べてないので分かりません。



雪の残る参道の石畳がとても綺麗。






重要文化財に指定されている「狛犬」が出迎えてくれます。

鎌倉時代に作られたものなんだそうな。






神宮らしく、

ドドーンと菊の御紋が垂れ下がる。







パワースポット的な木や石造も多数。







そういえば天橋立って、

アマテラスオオカミが横たわった場所とも言われています。





苔の生えた木って、

霊力を感じますよね。




さぁ見えてきましたケーブルカー乗り場。







当たり前のようにクリスマスツリーが飾ってあったけど。







こんな純和風の土地にメリケン文化はいらないんですよ!

神社のすぐ脇にツリーだなんて、不謹慎すぎるわ!別にいいけども!



ケーブルカーに乗ると場内アナウンスが流れ始めました。






「本日は当ケーブルカーにご乗車ありがとうございます。

急な斜面を登るこのケーブルカー。


傾斜角度日本一。


それは・・・

















東京の高尾山です。」










シーン・・・・





ねぇ・・






何が言いたいの!!!

何他人様の記録をしゃべってるわけ!?


ここのはどうなのよ!どうなってんの!






とパルプンテにかかりながら頂上に到着。



遠くに見えるかな?

天橋立「斜め一文字」。







実は、この場所から見る景色だけが最高ってわけではないんです。



見る場所によって呼び名があって、

この笠松公園のある山から見る風景は「昇竜観」と呼ばれていて、

その景観から「斜め一文字」とも呼ばれています。



他に、

天橋立駅側にある山から見る「飛龍観」。


昇竜観では一文字に見えるけど、

飛龍観からはジグザグに見えるんです。





あと西側の山から見下ろす「一字観」。

東側の海から眺める「雪舟観」があります。


雪舟観とは、

室町時代の水墨画家、雪舟の描いた国宝、

「天橋立図」がその名の由来となっています。


「国宝 天橋立図」





そして・・・



天橋立と言えば、

「股の下から覗いて見る」。



ふふふ。

出来ると思いますか?



雨降りのロングコートに独り身で足を開くとか。



まわりは中国人とカップルだらけ。




なので、スマホを逆さにして撮ったのだけど、

水平機能が働いて、どう撮影しても正位置に戻るw




ですから、単に画像をひっくり返してみました。










どうでしょう。


どんよりとしていますが、

ある意味神秘的とも言えます。


えこはとても感動しました。



確かに空を翔る龍に見える。



これ、想像してみてください。



晴れた日だと、

青空が広がり、その青空が鏡のように海面に反射してるんですよ?










・・・ゴクリ

絶景間違いなし・・・。







拾い物の画像で確認してみようか。





















やばば。

これはもう一度晴れた日に来る必要がありそうですね!


温泉宿もたくさんあるし、

夏の海水浴も興味ある。


春には「はまなす」という小さなピンクの花が一斉に群生するそうで、

それだけでも見てみたい!


宮島もそうだけど日本三景って、

一年通してどこを取っても「日本三景」なんですよね♪





昇竜観を満喫しきったところで下山。

目星をつけていたうどん屋さんに向かうと・・・



















うふふ。

なんとなくマーフィーなのは分かってた^^


でもそのおかげで、

冒頭の鍋焼きうどんを食べれたんです。


塞翁が馬ってやつね♪



日が暮れた頃、

電車が来るまで1時間近くあったので、

駅の傍にある温泉で体を温める。










造りがとても古風で、

古い材木で作り上げた露天風呂もあって、

身も心もホッコリ。


これで700円(+タオル200円)は安い。



湯ざらしで電車で乗り込んで、

あとは東京に帰るだけ。







また来たいけど一人はもういいかな?

おしゃべりえこは、感動をその場でしゃべりたいのだ^^


旅は「どこに行くかではなく、誰と行くか」。



まっ、自然の成り行きかな。

天橋立だけに、あとは「松ばかり」ってとこで〆。