クロネコは着物を着るのが大好きなのだけれども、

実は着せることも同じぐらい好きなんです。

もしかしたら着ること以上に好きかも知れない。



日本女性には着物に反応する体内麻薬みたいなものが

必ず体内に潜んでいるようで、

みんな着物を着るとお花がパーって開いたみたいに

通常の嬉しそうな顔の何倍も明るいお顔になります。

そして、エモイワレヌ・・・・・女感とでも言いましょうか。

それに包まれて幸せそう。


そしてそれを見る周りの人も幸せそう。


着物の人がその場にいるだけで、

女性も男性もちょっと嬉しくなるみたい。


浴衣だってすごいパワーを持っていた。

夏のある日、私は浴衣で焼肉屋さんに。

あえてではなく、流れで焼肉屋さんになってしまったのですが、

お店の人に気を使わせて面倒がられるかな?と思ったら逆。

店員さんが「店が明るくなります!」って声をかけてきて、

これは、喜んでくださってる♪


友達に浴衣や着物を着せてあげた日の夜は、

必ず感激の連絡が入る。


「彼がすごい感激してくれた!」とか、

「友達にすごい羨ましがられました!」とか、

「花嫁にまで喜ばれました!」とかとか。


バタバタ歩けないとか、

自由にゴロンとできないとか、

不自由なことがあるのに、皆喜びのほうが勝ってるみたいで。


私はその感激の顔とコメントを見る度に、

もしかしたら着せてあげた皆よりも幸せな気分になっているんです。

キレイな伝統芸術に身体を包んで浸るという

日本女性ならではの幸せを知ってもらって、嬉しい。



着物を着せる。

着方を教える。


これは私のサービス精神を満たす極上のお仕事。


もっともっと日本人女性を幸せな気持にしてあげたいと、

天使のようなことを本当に思っている真っ黒い猫でした。